盆栽仲間？☆ ページ6
私が盆栽と口に出すと
士門君はピクッと反応する。
心無しかウキウキしてる様にも見えた。
士)「で、何だ？」
A)「…あぁ、ごめんね！手入れの仕方が難しくて、お手上げ状態なんだ…」
と、話している途中に士門君は
中庭へと消えて行って
私は急いで後を追うと、どこからかハサミを取り出した…。
…持ち歩いてる訳じゃないよね？！
士)「…ほぅ。初めてにしては
よく育っている。上出来だが…」
と、ここから1時間永遠と盆栽の手入れについて
説明をしてくれた。
先程の雲林院さんの無言の圧力と比べると
聞いているだけなので
何だか安心していると顔の緊張が解れていた様で…
士)「…？…何を笑っているんだ？」
A)「…え！？…ううん！盆栽の話をしてる時の士門君は優しい顔してて(怖くないから)良いなと思って」
士)「…なっ？！」
士門君の顔が赤くなっていく…
何か変な事言ったかな？
何故か その場で固まっているので
額に手を当てるが熱は無さそうだ。
A)「…はっ！禍野から帰って来たばかりなのに
付き合わせちゃって、ごめんね…
疲れてるんだよね…」
勘久郎さんも日によっては
疲労困憊で帰宅するのに、私のせいで巻き込んでしまった事に気付き申し訳無さが先立つ。
士)「…べつに。この後走りにでも行こうかと
思っていたぐらいだったから…」
と目線を外して士門君が答える。
A)「え？じゃあ、私も一緒に走ってもいい？」
士)「ペースが違い過ぎる」
A)「…ですよねぇー…」
士)「まぁ…少しくらいなら付き合っても…いい」
A)「あ！狩衣！作って貰ったんだっ！！」
士)「…あぁ、って、どこに行った？」
・
・
・
A)「見てみてー！じゃーんっ！！」
士)「…っ！！！……閉め忘れてる」
A)「へっ？！…っっっっ！！！！！」
私は慌てて上半身のチャックを閉める。
…時、既に遅し。。。
私は恥ずかしさで下を向くしか無く
同時に、はしゃぎ過ぎた事も反省した。
士)「…良いんじゃないか？似合ってる」
A)「本当っ？！」
士)「…あぁ」
憧れの狩衣を着られて、しかも褒めて貰えた事が
とても嬉しかった。
私は一度着替えて昼食の準備をして
士門君と2人で勘久郎さんの帰りを待った。
・
・
・
勘)「…ただいまース」
A)「おかえりなさいっ」
士)「…お帰りなさい」
勘久郎さんが帰って来ると
やっぱりホッとする自分が居る。
声を聞くだけで、とても癒された気持ちになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬名ユズキ - ペ−ジ１７で吹いたｗｗ (2017年11月12日 12時) (
レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白すぎる (2017年11月8日 17時) (レス) id: 43cae9e99f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 小説全体に号泣して、涙腺弱いなぁ 心愛さんと勘久郎さんの決意（強き願い）憲剛さんの勘久郎さんに対する思い……やばっまた、泣きそうッス (2017年7月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - アキさん» 心愛さん(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ？ (2017年7月7日 0時) (レス) id: dfd78bbcf3 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ……泣いてしまった 心愛さんと勘久郎さん……きっと大丈夫 （あれ？でも、全く同じ事を何処かで…） (2017年7月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年4月17日 3時
