晩餐の最後？★ ページ49
彼女の父親に促されてAが浴室へ向かった。
前回お会いした時とは別人の様に
口数の少ない 彼女の父親の様子を見て
僕は、この後の展開を何と無く予想していた。
父)「勘久郎君…悪いが娘から手を引いてくれないか？」
母)「お父さん！？急に何言ってるのー？」
勘)「…。」
父)「娘の、あの傷は禍野でのものだろう？」
勘)「…！…はい。」
母)「…。」
彼女の母親も急に口を閉ざす。
僕はそこで察する事が出来た
この人達は、元陰陽師だ。
大口を叩いて彼女を護ると誓った僕は
その誓いを護れず
結果的に傷付け、恐い思いをさせてしまった。
また…護れないのか…
彼女は双星にならない方が幸せになれるのかもしれない。
こんな僕に彼女を幸せにする権利は
初めから無かったのかもしれない…
勘)「…約束を守る事が出来ず、
大切な娘さんを傷付けてしまい…申し訳有りませんでした…」
僕は深く頭を下げ
顔を上げると彼女の母親の目は涙が溢れ
父親の肩も震えていた。
僕は、この人達の期待を裏切ってしまったんだ…
勘)「短い間ですが、お世話になりました」
そう言い残し、
僕は彼女の家を後にする。
まだ遅い時間でも無いのに
目の前が暗く感じる。
少し歩いた所で
着信音が響く…名前を見なくても分かる。
いや、名前を見たら…
今はまだ…見られないスよ…A…
僕はまた1人になるのか
これでいいんだ。これで…
・
・
・
島へ渡り、
自然と新居へ足が向かっていた。
ここへはもぅ帰らないのに…
立ち尽くす僕の後ろから、
聞き慣れた声が聞こえる。
憲)「おう！今日は非番かー？ヤブ医者！」
勘)「あぁ…そんな所スかねぇ」
憲)「！…何かあったのか？」
勘)「…また戻るだけスよ。元の生活に」
はぐらかす僕に
憲剛が強い口調で食いかかる
憲)「お前は…そうやってまた！！
自分の殻に閉じ籠るのかっ！！？」
勘)「…」
憲)「黙って無いで何か言えよ！勘ちゃんっ！！
アイツと一緒になってから、
変わったもんがあるんじゃねーのか！？」
物凄い剣幕で僕の胸ぐらを掴み
僕に気持ちをぶつけてくる…
勘)「何熱くなってんスか憲剛！
少し、落ち着いた方が良いスよ？」
僕は作り笑いを作る事しか出来ない。
憲)「どんどん変わってったじゃねぇか！！
あの日の事だって…」
勘)「悪いスけど！！！！！！
…今日は、もぅ帰って貰えると助かるス」
憲剛の手を振り払い、
僕は水度坂家へ向かった。
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瀬名ユズキ - ペ−ジ１７で吹いたｗｗ (2017年11月12日 12時) (
レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白すぎる (2017年11月8日 17時) (レス) id: 43cae9e99f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 小説全体に号泣して、涙腺弱いなぁ 心愛さんと勘久郎さんの決意（強き願い）憲剛さんの勘久郎さんに対する思い……やばっまた、泣きそうッス (2017年7月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - アキさん» 心愛さん(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ？ (2017年7月7日 0時) (レス) id: dfd78bbcf3 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ……泣いてしまった 心愛さんと勘久郎さん……きっと大丈夫 （あれ？でも、全く同じ事を何処かで…） (2017年7月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年4月17日 3時
