初めての帰還☆ ページ43
振り向いた勘久郎さんの表情は
急に哀しそうになり
座り込んでいる私を包む様に
驚く程優しく抱き締めた。
勘)「まさか禍野に居るとは…」
今にも消えてしまいそうな声で
勘久郎さんが話す
勘)「まさかと思って禍野に来て、
Aが目の前で殺されかけてて…」
勘)「この世の終わりかと思ったス…」
ゆっくりと抱き締める力が少し緩み
お互いの顔を見つめ合う。
勘久郎さんは心から安堵している様だった。
勘)「間に合って良かったス…よく、頑張ったスね！」
暖かな視線が柔らかく細められ
私はやっと生きている心地がした…
勘)「…て、まだ禍野の中なんスよね…
早く落ち着ける所行って思う存分Aを確かめさせて貰うんで」
A)「へっ？！」
勘)「よっと…しっかり掴まってるんスよぉ？」
・
・
・
夕暮れに見えていた景色が
元の青空に戻る。。。
戻って来たんだ…
気付けば私の狩衣はボロボロで
口の中は血の味がして
全身が重く、痛い…
目の前には星火寮があった。
ガラガラガラ…
中から男の人が出てきた。
清)「…？！…随分と派手にやられたみたいだな」
勘)「風呂、貸して欲しいんスけど…」
清)「おー…好きに使えー。着替え用意してやる」
見た目によらず、とても優しそうだ！
A)「こんな体勢から済みません！
始めまして！Aです！…その、ありがとうございます！」
清)「あぁ。…天若だ。…お疲れさん」
それだけ言うと、先に寮の中へと入ってしまい
私は勘久郎さんに抱き抱えられたまま
浴室へ向かうのだった。
勘久郎さんは、浴室の椅子へ
私を降ろすと私の体を触診し始めた。
勘)「…っ、酷いすねぇ…
全身傷と痣だらけじゃ無いスか…
ここ、痛いすか？上げられまス？」
A)「…っ！！だい…じょぶ…れす」
勘)「骨には異常無さそうスねぇ…
お腹見て良いスか？」
A)「はい、…えっ！？」
狩衣が脱がされて下着姿になり
勘久郎さんもハッとする
勘)「あっ…や！そう言うつもりで言ったんじゃ無くて…ごめんっす…」
A)「だ、大丈夫です！！」
勘)「…ふっ、じゃあ続けるスよ？
ここ、どうすか？ここは？痛くないスか？」
勘久郎さんの触診が続く
彼の手は温かく、優しく触れるのでくすぐったくて
気持ちが良かった。
勘)「…ふぅ。臓器も問題無さそうスね…
あっち帰ったら一応検査するんで」
と、勘久郎さんの後ろの扉が勢いよく開くと
清弦さんが立っていた。
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瀬名ユズキ - ペ−ジ１７で吹いたｗｗ (2017年11月12日 12時) (
レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白すぎる (2017年11月8日 17時) (レス) id: 43cae9e99f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 小説全体に号泣して、涙腺弱いなぁ 心愛さんと勘久郎さんの決意（強き願い）憲剛さんの勘久郎さんに対する思い……やばっまた、泣きそうッス (2017年7月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - アキさん» 心愛さん(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ？ (2017年7月7日 0時) (レス) id: dfd78bbcf3 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ……泣いてしまった 心愛さんと勘久郎さん……きっと大丈夫 （あれ？でも、全く同じ事を何処かで…） (2017年7月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年4月17日 3時
