レッスン☆ ページ33
霊符を書き終えケースにしまう。
同じケースでも私の方は勘久郎さんが使い込んだ細かい傷が勲章の様に輝いて見える。
勘)「…ウズウズしてるでしょ?」
A)「…えっ?!いや、でも勘久郎さん病み上がりだから誘っちゃ駄目だって思ってます!…あっ」
勘)「心の声駄々漏れじゃ無いスかぁ」
勘久郎さんが笑っている。
その笑顔が私に向けられていると思うだけで
私の心臓はキュンと締め付けられる。
勘)「仕方無いスねぇ…この人は」
立ち上がりながら私の頭を
クシャクシャと搔き回す…
これを狙ってやっていないんだから勘久郎さんはズルイ。。。
他の人にもやってるのかな…?
・
・
・
私達は地下室へ向かい、
勘久郎さんも付き合ってくれる様だ。
勘)「霊符、使ってみたいんでしょ?」
A)「はいっ!!」
勘)「素直で宜しい。じゃあまずは…これスかね」
A)「がいほう…」
勘)「そうス。鎧包業羅 ※急急如律令」
A)「鎧包業羅 急急如律令」
勘)「いくスよ?よっと!」
A)「いっ…!!たくない…?!」
勘)「そうそう、分かり易く言えば防御力上げた感じスね。次、行くスよ?」
・
・
・
その後も、
砕岩獅子、飛天駿脚、来災先観、万魔調伏…等
一通りの呪装を教えてくれた。
勘)「…思ってたより、かなりいけるんスね…」
A)「そう…なんですか?!」
足は軽く、パワーは漲り、視界は澄んで
陰陽師って凄い!と思うと同時に私にも何か出来るんじゃないかとワクワクしている部分もあった。
勘)「さて、今日は ここまでスよぉ?」
気が付けば私の呪装はとれて足はガクガクと震えていた。
それに気付いた勘久郎さんが声を掛けてくれたようだ…
A)「勘久郎さん、ありがとうございました!」
勘)「いーえ、…本当は覚え無い方が危険も無いと思ってたんスけどねぇ…」
勘久郎さんは、どこか諦めたかの様に呟き
そのまま私に手を伸ばす。
気付けば、私は へなへなと地面に座り込んで居て
勘久郎さんが私を抱えていた。
A)「あ、自分で立てま…あれ?!」
勘)「はいはい、大人しく僕に運ばれるんスよ」
結局、勘久郎さんに抱きかかえられて
浴室へ向かった。
勘)「一緒に…」
A)「入りません!」
勘)「ふーん…どーやって行くんスか?」
A)「〜〜〜っ!!!」
勘)「ん?聞こえ無いスねぇ?」
今日の勘久郎さんは何だか意地悪だ。。。
・・・・
※口急の漢字が出ませんでした
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瀬名ユズキ - ペ−ジ17で吹いたww (2017年11月12日 12時) (レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白すぎる (2017年11月8日 17時) (レス) id: 43cae9e99f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 小説全体に号泣して、涙腺弱いなぁ 心愛さんと勘久郎さんの決意(強き願い)憲剛さんの勘久郎さんに対する思い……やばっまた、泣きそうッス (2017年7月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - アキさん» 心愛さん(*゚▽゚)ノ? (2017年7月7日 0時) (レス) id: dfd78bbcf3 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ……泣いてしまった 心愛さんと勘久郎さん……きっと大丈夫 (あれ?でも、全く同じ事を何処かで…) (2017年7月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue♪ | 作成日時:2017年4月17日 3時