緊張感☆ ページ28
あまり眠れないまま
アラームの音を聞いて目を開ける。
隣で眠る勘久郎さんを残し
一足先に支度を終えると戻って勘久郎さんを起こした。
A)「勘久郎さん？おはようございます！」
勘)「んー…おはよー…ス」
珍しく すぐに体を起こす勘久郎さん。
もしかして、勘久郎さんも あまり眠れなかったのだろうか？
朝食を終え 着替えも終えた頃
チャイムが鳴りモニターを見ると
ずらっと人が並んでいた。
A)「えぇっ？！」
勘)「お迎えスよぉ。A…」
勘久郎さんが優しく私を引き寄せた。
勘久郎さんの胸の中で 私は やっと 少しだけ
肩の力が抜けた気がした。
私が顔を上げると
勘久郎さんが困った様に笑って
勘)「柄にも無く緊張してるって言ったら…
笑えるスか？」
A)「勘久郎さんもですか？！」
勘)「あはは、そんなに驚く事スかね？」
勘久郎さんの表情が和らぐ。
マスクに指が のびると…私の胸が鳴り
勘久郎さんの柔らかい唇が優しく私の唇に重ねられた。
・
・
・
お迎えに上がりましたと、水度坂家の方達と
挨拶も そこそこに 私達が移動を始めると
島全体が賑わっていた。
あちらこちらから お祝いの言葉や拍手を送られ
それは、まるで結婚式かのようで
私は 照れくさいと言うよりは驚きの方が大きいのであった。
目的地に着き
私と勘久郎さんだけ別の扉の前へ立つように
言われ 水度坂家の方々と分かれる。
扉が開き 中へ入ると
想像以上にピンとした空気と威圧感に呑み込まれそうになる…
足が前へ踏み出せずに居ると
勘久郎さんが優しく腰に手を添えてくれた。
勘)「僕も居るんスから、大丈夫スよ。」
前を見据えたままの勘久郎さんの言葉は
とても力強く、同時に とても暖かかった。
正面上には有馬さんが座り
よく見れば 士門君や繭良ちゃん、お団子屋さんの前で会った んんー？の人まで居た。
ちらほらと小さい声で話しているのが聞こえる。
？)「あれが勘久郎様の お相手か？」
？)「聞けば本土の者らしいじゃないか」
？)「あんな小娘が勘久郎様の お相手になるなんて
勘久郎様の心情を御察しするわい…」
悪い事ばかりが聞こえてくる気がして
気付けば下を向いてしまっていた。
…と、私の右手に勘久郎さんの暖かい手が
上の人達から見えないように繋がれ
ハッと顔を上げると
勘久郎さんの目は 柔らかく細められていた。
周りには聞こえない声で
勘)「大丈夫スから、Aは そのままで」
と私に伝えた。
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瀬名ユズキ - ペ−ジ１７で吹いたｗｗ (2017年11月12日 12時) (
レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白すぎる (2017年11月8日 17時) (レス) id: 43cae9e99f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 小説全体に号泣して、涙腺弱いなぁ 心愛さんと勘久郎さんの決意（強き願い）憲剛さんの勘久郎さんに対する思い……やばっまた、泣きそうッス (2017年7月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - アキさん» 心愛さん(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ？ (2017年7月7日 0時) (レス) id: dfd78bbcf3 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ……泣いてしまった 心愛さんと勘久郎さん……きっと大丈夫 （あれ？でも、全く同じ事を何処かで…） (2017年7月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年4月17日 3時
