覚悟と決意☆ ページ11
真剣に、どこか覚悟を感じる表情で勘久郎さんが
話し始める。
勘)「僕達の仕事は常に死と隣り合わせです。
明日死んでも おかしくは無いと思います。それくらいの覚悟を持って戦ってきました。」
胸が苦しい。
…と、私の膝の上に乗せた手に勘久郎さんの手が重ねられる。
勘)「…でも、僕はAさんと出会って
一秒でも長く隣に居たいと思うようになりました。
僕には、新しく生きていく覚悟も増えたんです。」
私が顔を上げると、勘久郎さんが一度目を合わせる。その表情は とても優しく 涙が込み上げる。
勘)「…確かに、僕達には普通の夫婦とは別の試練が降りかかって 子どもには辛い思いもさせてしまうかもしれません…」
両親や妹も真剣に話を聞いてくれている。
勘)「…ですが、Aさんは僕や神子に向き合いたいと言ってくれました。僕も同じ気持ちです。
Aさんと未だ見ぬ僕達の子どもを守っていきたい…その為には、僕は戦い抜いて1秒でも長く
生き続けます。」
勘久郎さんは床に手をつき、
勘)「娘さんを幸せにしたいと心から願う気持ちは誰にも負けません。今すぐにとは言いませんが
近い将来、水度坂家にAさんを迎えさせて下さい」
勘久郎さんが頭を下げる。
両親の顔を見ると
母は泣き、父の目にも光る物が見えた。
父)「娘を、宜しく頼みます」
父と母も深く頭を下げると
勘久郎さんもホッとしていた。
勘久郎さんがポケットからハンカチを出し
私の涙と鼻水を拭きながら
勘)「何泣いてんスかぁ…幸せにするって言ったばっかりなんスからね？」
と、父が お酒を用意して
水度坂さんに勧め、昼食をとり 夕方になり
気付けば暗くなっていた。
母)「お父さん？こんな所で寝ないで！！」
勘)「僕で良ければ運びまスよ？」
母)「ほっといて大丈夫よ？お風呂入ってく？」
勘)「じゃあ…お言葉に甘えて…」
と、勘久郎さんに着て貰いたかった服や新しい下着
が役に立つ時がきた。
用意して お風呂場へ持って行く
A)「着替え、置いておきますね？」
勘)「ありがとうっス。…良い家族スね」
A)「そうですか？」
勘)「…こうなりたいスねぇー僕等も」
ドア越しに話す言葉は
お互いに顔が見えなくても気持ちが伝わってきた。
お風呂からあがり、泊まっていけばと促す母に
近くのホテルをとってあるからと
玄関へ見送る。
妹と母が私の荷物を纏めてくれていた。
家族もまた、全部を言わなくても
私の事を分かって居てくれる事が嬉しいと感じた
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瀬名ユズキ - ペ−ジ１７で吹いたｗｗ (2017年11月12日 12時) (
レス) id: 5749e25b48 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白すぎる (2017年11月8日 17時) (レス) id: 43cae9e99f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 小説全体に号泣して、涙腺弱いなぁ 心愛さんと勘久郎さんの決意（強き願い）憲剛さんの勘久郎さんに対する思い……やばっまた、泣きそうッス (2017年7月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - アキさん» 心愛さん(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ？ (2017年7月7日 0時) (レス) id: dfd78bbcf3 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ……泣いてしまった 心愛さんと勘久郎さん……きっと大丈夫 （あれ？でも、全く同じ事を何処かで…） (2017年7月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 6084cd1f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年4月17日 3時
