ワンコとボクのあいだに。 (ページ50)

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50&作者より。ページ50

purple side

「これエエなぁ」

「…おっ、これもエエやん？」

ワン、ワン

亮が頑なに拒否してんの見ないフリして、冗談半分でオンナノコの服を合わせてみる。

いや、人間なっても似合う思うけどな。
元々華奢で艶っぽい顔見せる時あるし。

「あっ、亮待てって！」

遂に痺れ切らしたか。
亮自らカート降りて、オトコの服コーナーへ走って逃げた。
…んもぅ、もうちぃと楽しみたかったのに。

渋々付いて行ったら、自分が好きそうな服見繕っては器用にハンガー取って床に落としてく。
何これ、革製のジャケット？
…うげっ、値段こんなにすんの？

「なぁ、なぁ亮」
「ちょっと今、給料前で厳しいから…」

「こっちのパーカーとか、なかなかエエやん？」

「……」

作り笑顔で促してみるけど。
目を細めてこっち見て、明らかに信用の無い顔。
さては俺の心読んだな？
隠し事ができへんのがそこそこの難点か。

「…大丈夫やて、亮」
「ちゃんとしたオトコの服買ってやるから」

「せやから怒らんといて、な？」

「……」

暫く黙ってたけど、プイッて顔逸らしたら大人しくカートに戻ってくれた。

「信ちゃん、そろそろ帰ろ」

「あ、おん」

マルの会計が終わって俺の番になった時、レジ横の「お買い得品」見てやっぱり魔が差してまう。

「……」

「……」

…ま、一着くらいエエやんな？
どうせ部屋の中でだけやし。
可愛いワンコの為の出来心やって。

亮の痛い程突き刺さる視線をグッと耐えて。
最後の最後、レジ通すギリのとこでオンナノコの服追加したった。

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作者より。

ここまでお読み頂きありがとうございます。
気まぐれに好き放題書いていますが、楽しんで頂けてますでしょうか？？

展開がゆっくり、更新もゆっくりですね。
これからものんびりペースでお話進んでいくと思います。
勝手極まりない作者ですが、今後も是非お付き合いお願いします！

そもそもこの話、需要あるのかどうか…(^^;)
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容量いっぱいなので、次回のお話は移行先になります。
よろしくお願いします。