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purple side
ふーん…なるほど。
でもこれで、ここまでなら良いって大体の線引きができた。
サレるよりスるのが好きな俺にとっては、モッテコイのカラダやって…亮。
「はは…」
「今、信ちゃんからケモノの匂いした」
「はは」
「マジで？亮が犬なら俺はオオカミか」
背後から抱き締め仕切り直そうとしたら、亮はふふっと笑って頭から布団を被る。
…あぁ残念。
お楽しみの時間は終わりなカンジか。
「ゆっくり休みぃ、亮」
「また明日も会おな」
「…ん」
腕枕してる亮の身体がゆっくりと小さくなっていくのを、肌通じて感じる。
寝息だけが聞こえてそっと布団を捲ってみて、犬の姿になった亮を確認したら腕抜き取ってベッドから降りた。
昨日よりは亮の事、少しわかった気がする。
核心突くにはまだまだやけど。
愛情に餓えてる…ねぇ。
亮の愛情満たす為に、俺は何をしてやったら良い？
あっ、せやマル。
あんなキス交わして、もしかしてすばるの毒牙に掛かってないやろうか。
早よ教えたらな、消えてまうかもしらん。
急いで部屋を抜けると、ちょうど階段を降り掛かってたマルの姿。
「マルッ、おい大丈夫か？」
「へっ」
「信ちゃんいつの間に帰ってた？」
近寄って頬から肩から背中から全部触るけど問題無し。
まぁ、そらそうか。
消えてたら、今頃マルってここにいてないもんな。
念の為中心だけ消されてないか、事故と見せ掛けて手の甲でサラッと触れてみる。
…はぁ良かった、キッチリ存在感出してた。
「…信ちゃん？」
「スマン、ちょっと当たった」
…っだからマル。
なんでそんな嬉しそうな顔すんねん？
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作者名：かんく | 作成日時：2017年10月1日 16時
