ワンコとボクのあいだに。 (ページ46)

今日:32 hit、昨日:0 hit、合計:109,308 hit

46 ページ46

purple side

「あったかいなぁ…信ちゃん」
「久々やな、こうやって人の温もりを直に感じるのって」

「そぉ？」
「亮の身体も十分あったかいで」

背中に両腕回してぎゅうっと抱き付いて来たモンやから、俺も撫でてた手を止め互いに抱き合うカタチを取った。

スリスリと胸に擦り付けられる鼻が、正直俺のエエトコ当たって擽ったい。
ガマンできずに顔を胸から離すと、亮は布団から顔出してイタズラに笑う。

「信ちゃんのココ、途中からピンッてなってきたけど」
「もしかして…感じちゃった？」

「…あほ」
「俺はエエから早よ寝ろって」

シャツの上から爪の先で軽く引っ掻いたり、コリコリ回してみたり。
堪らず吐息が漏れる度、亮はクスクス笑う。

…これってさ、試されてんのかな？
俺から仕向けて行くように誘ってんのやろか。

それとも…？

さっきの背中の反応も気になってたし、消えるんちょっと怖いけど試してみる事にした。

「りょう」
「俺ばっかりやられるん、ズルい思わへん？」

「はは」
「やっぱり信ちゃんって、ココが苦手…っ」

サレたのと同じように、亮にも仕返しをする。
背中に回ってた片手を亮の胸に当てがうと、手の平にワザと突起が擦れるようゆるゆる円を描く。

「…っ…しん…ちゃ…」

「ん」
「こんな撫でられ方がキモチエエの？」

「そか」
「亮はココのスキンシップが好きなんやなぁ」

「じゃあ他にも…教えて？」

「ゃ、っ」

脇腹のラインを伝ってゆっくり手を下ろして行くと、亮は突然クルリと背を向け、これ以上触るのを拒んだ。