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purple side
「やっぱり？」
「ねぇ…やっぱり信ちゃんもそんな目でオレを見るんや」
亮は軽く溜め息つくと、フッと笑ってベッドから降りる。
一歩ずつゆっくり近付いて来たら、俺の目の前でピタリと立ち止まった。
「エエよ、信ちゃん」
「信ちゃんはオレの『飼い主』なんやから」
「信ちゃんが好きなように扱ってくれたらエエねん」
「ほら、昨日やって…あれから…」
「ん…っ」
昨日と同じように手の平全体で俺の中心を撫でたら、今度は俺の首に両腕回して抱き付いてきた。
「…はは、身体は正直やね信ちゃん」
「ココほら、触っただけででめっちゃ反応しとう」
「……」
身体が密着し亮のを押し付けて来たら、俺の頭引き寄せてキスをせがんできた。
「…亮、見縊らんといてくれるか？」
「ん…？」
あと少しで唇が触れるトコで、人差し指の腹を亮の唇に当ててキスを阻止した。
「信ちゃん…？」
「確かに俺、亮は無茶苦茶タイプやで」
「さっきやって、俺好みとか理性保てるだどうとか思うてたの…どうせ読んどったんやろ？」
「でもな、俺ってそんな誰彼構わず欲しとるワケちゃうし」
「ましてや亮みたく理由ありなヤツは助けたいとすら思うてる」
「……」
「…心通い合える相手が欲しいんやろ？」
「亮の飼い主になった以上、俺にとってそれする事はもぅ使命や」
「時間掛かってもエエから」
「俺ら、ゆっくり始めていこ」
「せやから…身ぃ売るみたいな悲しい事、もうやらんといて、な？」
呆然と俺を見上げる亮の頭をポンポンと撫でたら、半ベソかいて亮は笑う。
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作者名：かんく | 作成日時：2017年10月1日 16時
