ワンコとボクのあいだに。 (ページ42)

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purple side

「信ちゃん、おかえり」

「亮」
「なんやお前、部屋に戻って来てたんか」

人間になった亮の姿見て安堵する。
良かった、俺らもちゃんと『シンクロ』できてた。

「そらオレやってさ、リビングであんな凝視されながら人間になるんは恥ずかしいって」
「信ちゃん、目ぇめっちゃギラギラしとったし」

「…そぉ？」

ギラギラしたつもりは無いんやけど。
アノ目が怖くてよぅ変身でけへんかったやろうか。

…にしてもそのハダカ。
昨夜もマジマジとは見たけど、なかなか俺好みなスタイルやん。

俺にペッタリと貼り付いてる亮の腰に手ぇ回したら、背中から腰のラインを確かめるように指先でゆっくり円を描く。

「信ちゃん…」
「はは、その撫で方擽ったい」

「ん？」
「俺の可愛いワンコとのスキンシップ中やん」

スルンと背骨にそって指を這わせたら、ピクンと身体が仰け反る。
へぇ、やっぱ基本は人間の反応か。

ひと通り撫でてデコにキスしたら満足したのか、身体が離れて先に部屋の中へ入ってった。

しかし、人間なる度にハダカって難儀。
俺は別に構へんけど、もし外でシンクロとかやったらなぁ。
公共の場って事で捕まったら目も当てられへん。

後に続いて部屋入り、照明つけたら亮はベッドの上ですっかりリラックスモード。

ハダカで無防備に寝転がる姿なんか見せられたら、俺にイタズラしてくれって言うてるも同然なんとちゃうの？
アカン言われてるけど、俺の理性ってホンマどこまで保てるやろか。