ワンコとボクのあいだに。 (ページ3)

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purple side

『村上信五…お前ん方がマトモか』
『まぁ、先週言い寄ってきた相手はフって正解や』

『カラダ目的の都合エエオトコにしたかったらしいから』
『ま、エエやん？お前もオンナ興味無いやろ』

『はぁ？』

何やコイツ？
初対面やってのに、何で俺らのそない深いトコ知ってんやろ？
何かの能力の持ち主…はは、んなアホな。

…て言うかマル、アイツまだドウテイやったんか。
ほな今までずっとウソついとったんやな。

『オッサン、一体俺らのどこまで知ってんの？』
『あんま冗談言うてたら警察突き出したるで？』

調子乗せたらアカン思い威嚇したったら、オッサンは隣にいたマルの腕掴んでこっちに寄ってきた。

『あぁ、なーんでも知ってんで？』
『お前らの生い立ちであったり、恋愛遍歴であったり』

『なんなら性癖も、ココで教えたろか？』
『せやなぁ村上、お前は…』

『や、それはエエわ』

ニヤニヤしながらモノ言いたげなオッサンの言葉遮ったら、しゃあないから用件だけ聞いてみた。

『で、協力して貰いたい事ってなに？』
『あんまムズい事はでけへんで、俺ら忙しいからな』

『はは、そんな難しないから』
『ちょっとな、お前らに住んで貰いたいトコあんねん』

『悪いようにはしいひんから、な、頼むわ』

『……』

来て欲しいならわかるんやけど、住んで欲しいって何？
いよいよ変なヤツに引っ掛かった思うてたけど、何かオモロい事でもありそうなちょっとした好奇心がフツフツ沸いてんのも事実。