茶屋 ページ5
安土へ戻る途中…
どうにか逃げられないものかとその美姫は頭を捻らせていた
長時間馬に乗っていたのもあってか疲れもみられる
もう今にも馬から落ちそうだ
「信長様…A様は少しお疲れのようです。少し休憩でも…」
見兼ねた三成が声をかける
「ああ…そうだな おい貴様 …どうした？ 」
具合の悪そうな美姫の顔を見て走らせていた馬を止める
『ちょっと…具合が…』
「そうか…馬を降りろ 少し休むぞ 」
ヨロヨロと降りようとすれば先に降りた信長が手を伸ばして降ろしてくれる
『ふう…』
「きっと長時間馬に乗り疲れたのでしょう そこに茶屋が見えます 少し休めば元気になるでしょう」
三成が指す先にはこじんまりとした茶屋が見える
ふらふらとした足取りで共に茶屋に向かう
中に入ると物腰の柔らかそうな老母が出迎えてくれた
「おやまあ なんと美しい方々でしょう ささ こちらへ…」
目をパチクリさせている
席に着くとお茶を運んでくれた
「それにしても…このお嬢さんはいったい…？ こんな方見たことありませんよ」
「だろう」
「でしょう」
ウンウンと信長と光成も賛同しているが Aはもう気にも留めない
「団子３つください、あと，このあんみつも… あとこのカステラ…ええと」
「おい貴様 誰がそんなに食う」
頼みすぎている光成に信長が呆れる
ああ そういえばお腹がすいたな…と空腹を覚える
逃げ出すことで頭がいっぱいなのだ
だってだって天下人の女なんて…
勉強漬けの毎日なのだ 愛だの恋だの恋焦がれるだのそんな感情はとうの昔に捨てている
運ばれたあんみつをパクっと口に運びながら 頭を捻ってばかりだ
食べ終わって老母に別れを告げた時私の顔を一瞥し
「ふふふ… きっとこの方は傾国の美女になりますわ ご注意あそばせ」
と呟く
なんのことだと首をかしげるAに光成は そうかもしれませんねと微笑む
「行くぞ」
信長がまた馬に乗せてくれる
お腹に食べ物を入れたおかげか幾分よくなった
まだ旅は続くのだ
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未央奈 - すっごく続きが気になります！待ってます！！ (4月9日 17時) (
レス) @page1 id: 77f55ca4dd (このIDを非表示/違反報告)
サッチ - 更新してくれぇ(´;ω;｀)つづきがきになるのだ(*￣0￣)/ オゥッ!! (2022年10月29日 8時) (レス) @page3 id: 91759080f4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し11981号(プロフ) - 続きが楽しみです！ (2022年9月17日 8時) (レス) @page1 id: c91637211e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香 | 作成日時：2022年8月30日 3時
