幸か不幸か

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覚悟を持ってだはずなのに、いざ全部を話し終わるとヒョンの顔を見れずずっと床を見ながら話していた。我ながらなさけないな。

なんて言われるんだろう。ぐるぐる思考だけが回る。





LK「ラン」

「はい、」



LK「俺の顔見て」


恐る恐る顔をあげると、さっきまで少しスペースをあけて対面で床に座っていたのにいつの間にか目の前にいたヒョン。

びっくりして後退ろうとしたが、それをする前にヒョンに腕をひかれて抱きしめられた。


LK「…怖かったんじゃないの。ここ数日」

「っ、、うん、、、怖かったよ、、でも、、悪いのは僕だから、」

LK「んー、そうだね、嘘ついてて黙ってたことはダメだけど、仕方ないじゃん。ランはずっとそうやって生きてきたんでしょ」


耳元で聞こえる声はとても優しかった。緊張して固まっていた心が溶かされて視界がぼやける。

ズッと鼻をすすると背中をポンポンと優しくたたかれた。


LK「普段から弱音とか落ち込んでる姿とか見せない子だなとは思ってたし、他のメンバーともよく話してたけど、、そうか。頼り方を知らなかったんだね。ランはすごいよ。」


そんなことないのに。現に今、ヒョンの前で泣きじゃくってるのに。。僕はちっぽけだ。ちっぽけで泣き虫で、

LK「ラン」



今度は力強い声で僕を呼ぶリノヒョン。

LK「俺は誰にも言わないよ。チャニヒョンにも言わないし他のメンバーにも言わない。今までランと過ごしてきて、ランを見てきて、俺がそう決めた。これからも一緒に過ごそう。」

「っ、、ほんとに、、いいの？後悔しない？」

LK「しないよ。ランはその人生を後悔したことある？」

「ない、、けど、、」

LK「俺も一緒だよ。ただし！！この前みたいに無理はしないこと。あと、隠し事も。もうない？」

「ない！！ないよ！・・・たぶん」

LK「ん？」

目の奥が笑ってないヒョンと目が合う。

「ないです！！！」

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