幸か不幸か (ページ43)

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密会1 ページ43

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「•••。」

LK「•••。」

気まずい。

今はリノヒョンとあまり使われていない練習室にいた。
外で話すのも億劫だしましてや宿舎も違うとなり、最終的にここに落ち着いた。

あれから寝て覚めたら熱は下がって、数日間は本調子じゃなかったものの１週間とも経てばすっかり元気になっていた。
元気になるのはいい事なんだけど、いかんせん「この日」がやってくるんだと思うとちょっぴり怖くなったりもした。

まあもうどうにも出来ないんだけども。

人間っていうのは現実逃避したくなるらしい。

その間もリノヒョンは何も聞かず僕の体調を気遣ってくれたというのに、僕は罪悪感やらなんやらでどう接していいのかわからず少しばかり避けてしまっていた。

あからさまに避けていたわけではないからメンバーには気づかれなかったけど、スンミナには少し疑いの目をかけられた。鋭いよキムスンミン。

「「あの」」

気まずくて、でももう話さないとと思ったら、被った。

「あ、、、リノヒョンからどうぞ」

LK「、、ん、あの、、」

床を見つめていたヒョンの顔が上がって目が合った。相変わらず吸い込まれそうな綺麗な目。

LK「体調は、もう大丈夫なの」

「あ、うん。もうめちゃくちゃ元気。お世話してくれてありがとう、ヒョン」

LK「うん、、ヒョンとして当たり前」

そう言って優しく笑ってくれた。

LK「じゃあ、聞いていい？なんで性別偽ってんの？いつから？」

「…うん、あのね、」

せめてもの抗いで嘘はつかなかったし全部話した。性別は親のことが関係あって、小さい頃から。ここで嘘をついたらそれこそもうみんなとはいられない気がした。