幸か不幸か (ページ42)

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LK「・・・うん、見た。ランはどうして、、、その、、」

今まで嘘をついてきた同然の僕にこんなに優しさを向けてくれるのがリノヒョンらしくて、思わずフッと笑ってしまう。どこまでも優しさで溢れてるヒョン。同時にふつふつと罪悪感が芽を出す。

「ヒョン、僕実はっゴホッ！ゴホ！ウッ、ごめっ」

もうどうやっても誤魔化せないと思った僕は全てを話そうとしたけど、自分でも忘れてた体調不良。咳が止まらなくなってしまった。

LK「水飲む？」

ペットボトルを受け取り喉に通すが、喉の腫れもひどいため飲み込むのですら一苦労だった。
そんな僕をみてヒョンがいう。

LK「、、、ラン、ひとまず休みな。体調が良くなったら、、全部教えてほしい。その時は、・･･お願いだから、説明して。怒らないから。でも、絶対に嘘つかないで。」

力強い口調とは裏腹に、優しく僕を撫でてくれるヒョン。ゆっくりとベットに肩を倒されて、それに抗う力があるわけでもなく呆気なくベットに横になる。体調なんて崩してる暇じゃないのに、悪いのは僕なのに、

「ごめんなさい、ヒョン、、、怒らないで、、」

不甲斐なさに思わず涙が溢れた。なんて自己中な言葉だ。
それに何泣いてんの、僕が泣いちゃダメでしょ。。。

怖かった。もうここにいられないんじゃないかって思って。みんなが大好きだ。もちろん恋愛的なそれじゃなくてそれよりももっと大きいかもしれない。家族のように大切で、僕を、一人の人間ランとしてちゃんと見てくれる人たち。間違ってたら違うと言ってくれて良いところはとことん褒めてくれて。。。失うには僕の中で大きくなりすぎてるんだ。

心の内が伝わったのか否か、ヒョンは悲しそうな、でも優しい笑顔で僕に言った。

LK「大丈夫、ヒョンはランの味方だよ。ゆっくり寝な」

壊れ物を扱うかのように優しく頭を撫でられ、気持ちとは裏腹に僕の記憶は途切れた。