幸か不幸か (ページ41)

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(RAN side)

「・・・」
LK「・・・」

ヒョンが僕の手を掴んで、お互い黙り込む。

これまでリノヒョンと沢山時間を過ごしてきてここまで気まずかったことも、ヒョンに対してこんなに逃げたくなった記憶もない。自分の体調の悪さなんて忘れて、心臓の音しか聞こえない。この音ヒョンにも聞こえてるんじゃないかってくらい、ドクドクと体に響いてくる。

LK「えっと、」「あの、」

「あ、どうぞ、、」
LK「いや別に、、ランから、、」

第一声が被ってお互い譲る。
気まずさがより増した気がした。

ヒョンはしばらくキョロキョロと視線を彷徨わせていたが、話出さない僕を見て口を開いた。

LK「あ〜、、と、着替えさしたの俺。それで、、、ラン、ひとつ、聞きたいことがあるんだ」

「うん、、、」

もう逃げられない。この目はだめだ。
瞬時に悟る。

LK「ランって、、、その、、、」

その先をなかなか言わないところがリノヒョンらしいな、なんて、他人事のように考える。チャンビニとかスンミナとかだったらドストレートに聞いてくるだろうし、チャニヒョンも意外と正義感強いからすぐ呼び出されて問いただされそう。

「見ちゃったんだよね、僕の、、その、、秘密。」

僕がそういうと、元から大きな目をさらに大きくして、ヒョンがゴクリと生唾を飲み込んだ。