幸か不幸か (ページ39)

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(LK side)

リハ後、電池が切れたように眠りについたラン。

BC「リノ任せていいかな？本当は俺が一緒にいた方がいいんだけど、、」

LK「もちろん、そのつもり。ヒョン作業まだあるって言ってたでしょ。任せて。」

BC「ありがとう、作業終わったら様子見に行くね」

LK「わかった〜」

そういってそそくさとリハーサル室を出ていくチャニヒョンとチャンビナとハニ。3ラチャはまだ作業があるみたいだったので心配かけないようにそう返事をする。まあ俺がそうしたところで、ランの体調は良くならないんだけどね。
他のメンバーも雑誌やら髪の毛染めるための美容院やらで、この後予定が空いてるのが俺しかいなかった。

SM「ヒョン、これ荷物」
LK「お〜ありがと。」

ラン大好きモンモンイは割と冷静らしい。後ろ髪引かれるように他のメンバーも次の予定へ向かって行った。

バサっと床に何かが落ちる。荷物を受け取ったカバンの中から落ちてきた着替えだった。汗かいてるもんな、先に着替えさせるか。

LK「ラン、一回着替えよう。そのままだと体冷える」

肩を揺さぶって起こしてみるが無反応。
一旦このまま宿舎行くしかないか...

自分の支度をサッと終えて、もう一度ダメ元でランに呼びかけるが深い睡眠に入ってるようでなかなか起きない。仕方なく肩にかついでマネージャーヒョンが出してくれる車へ向かうと、朧げながらも歩いているようだった。

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宿舎についてランを部屋のベットに寝かせると、うっすら目を開けて「ありがとう、ヒョン、」と呟くラン。

LK「疲れが出たんだよ、ゆっくり休みな。」

ベットの横に立って頭を撫でてやると安心したようにまた眠りについた。そこで思い出す、着替えさせるの忘れてた。

せっかく今寝たのに起こすのもなあと思い、まあ俺が着替えさせてあげたらいいか、と考える。

そういえば、、、ランが着替えてるところみたことあったっけ。着替えどころか、体を見たことがない、、？

ランが着ていたシャツに手をかけところでハタと気づく。この前メンバーでシャワーの話をしていた時も、どこか話をはぐらかしていた。そのずっと前も時間がないからとメンバー2.3人で風呂に駆け込む時も必ず出てくるのを待って最後一人で入っていた。その時は気にならなかったことがなぜか今走馬灯のように出てくる。

もしそれがたまたまなら別にいいんだけど、故意かもしれない。俺みたいに見られたくない傷跡があるのかもしれない。