幸か不幸か (ページ38)

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聞きたいことが 1 ページ38

(RAN side)

真っ暗闇で何かに圧迫されてる感覚がして、ハッと目を覚ました。あれ、ここどこだ、、僕何してたんだっけ。

気怠い身体と寝ぼけた頭で考えるけど、ぼーっとしてなかなか答えに辿り着かない。

あ、そうだ、全体リハなんとかやり遂げて、、でもしんどすぎて、、えーっと、、どうしたんだっけ。終わった瞬間飛んできてくれたスンミナと、チャニヒョンにかつがれてソファーに連れて行ってもらったところで記憶がプツンと切れている。

倒れ、、てはないはず、やり切ったのは覚えてるけど、、どうだっけな。ていうかここ自分の部屋だ。誰かが連れてきてくれたのかな。。。

そんなことを考えながらも喉が渇いたのでリビングに行こうとしたが、いかんせん体がだるすぎて動く気にもなれなかった。

「う〜、、、」

一人で唸っているとガチャとドアが開き、ピョコッと誰かが覗いてきた。

LK「ラン、起きた？」
「リノヒョン、、」
LK「そのままでいいよ。リハ終わって死んだように眠るからびっくひした。体調どう？」
「ん〜、、まあなんとか」
LK「薬あるよ、その前にゼリー食べれる？プリンもあるけど」
「ゼリーもらってもいい？」

話しながらベットのふちに座るヒョンの手にはゼリーとヒョンおすすめのプリンがあった。ちゃっかりスプーンが2個あるからプリンは自分で食べるようだ。

何も喋ることなくゼリーを食べてる時に、はたと気づく。

あれ、僕、

いつの間に着替えたんだろう。

ヒョンジン同様汗っかきの僕は、リハ後は必ず着替えている。今日も例外なく準備を手伝ってもらった時に着替えも入れてもらったけど、、、

自分、、、では、着替えてない。

急に心臓がドクドクと音をたてる。
誰かが着替えさせてくれたということだ。

とってもありがたいが、それって、、、

ドッ、ドッ、ドッ、

LK「ラン？」

急に食べる手を止め、ゼリーを隣の机の上においた僕をリノヒョンが見つめる。反射的にパッと顔をあげると、ヒョンの綺麗な目と目があった。

「ヒョン、、、誰かが僕を着替えさせてくれたの？」

ドッ、ドッ、ドッ、
心臓の音は鳴り止まない。

LK「、、、ラン、ひとつ、聞きたいことがあるんだ」

優しく僕の手を掴んだヒョンの手は、少し震えていた。