幸か不幸か (ページ18)

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落ちたページ18

(RAN side)

あれから4人で宿舎に帰ってご飯を食べて、今はお風呂の順番待ち。ヨンボクは最初こそ赤面してたものの、帰り道で一生分の褒め言葉を言ってくれて今度はこっちが赤面する番だった。なんかヨンボクって褒め方が直球すぎるんだよな。嬉しいけど。リノヒョンもダンスの技術面でこだわった部分とかを細かく褒めてくれた。さすがリノヒョン、僕が欲しい感想を言ってくれる。

･･･そして、ヒョンジンはいまだに目を見てくれない。

リノヒョンが最初にお風呂に行き、今はヨンボクがお風呂に入っててヒョンジンと僕はリビングのソファーに座って待ってるわけだけど。話しかけてもドギマギしてるヒョンジン。

『ねえ、何か言いたいことあるならいいなよ(笑)気になるじゃんか』

HJ「ええ？！いや、そうじゃないんだけど、あの、ヒョン、近い。ちょっと離れて、、」

『うぇー？！いつもこの距離じゃん！なんならいつもより遠いよ！！』

いつも僕に引っ付いてくるヒョンジンらしからぬ言葉。
僕の背中から上にグデーともたれてきたり、座っていると僕の膝に乗ったり隣にピタッとくっついて座ってるはどこのどいつだ。今は少し二人の間は空いていた距離がある。ヒョンジンが信じられないくらい細くなって端に座ってる。え、なに？嫌われた？

『･･･熱でもある？しんどいの？』

HJ「あ、あにあにあに、違うの、わ、ちょっと来ないで！って、わあーーー！！！」

熱でもあるのかとヒョンジンのおでこに手を伸ばすと、上半身だけグーっとさらに遠ざかる

そして、落ちた。

ソファーからヒョンジンが。

『？！大丈夫？！』

ソファーの上から床を覗き込むと、恥ずかしいのか手で目を隠しているヒョンジン。ちょっと顔が赤い。

観念したのか僕が手を引くと拒否せずそのまま起き上がる。
触れても怒らないから、、嫌われてはないのか？？

HJ「･･･」

『･･･』

数秒の沈黙の後、向かいあったままだったヒョンジンが正面から僕の肩にそっと頭をおいた

HJ「･･･ヒョンがいつもと違いすぎてドキドキしたの、、かっこよかったし色気すごいしなんか、、可愛かったし、、」

『はは、良かった、嫌われたのかと思った』

HJ「こんなに好きなヒョンの事嫌いになれないよ〜」

今度はぎゅーっと抱きしめてくる

それからヨンボクがお風呂から出てきて、「二人とも何してんの？ラブシーン？笑」って聞かれるまでヒョンジンにずっと抱きしめられたままだった。