紅の影を2 (ページ18)

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66.三種類のページ18

(Side,EXO-K,BK)

「はい、これがヒョンのライトセーバーです。どうぞ」

『ありがとう』

そう言ってセフニが差し出したのは、黒いグリップのついた銀色の棒。マジマジとそれを見つめるけど、どこにもボタンも付いていないし、どうやって使うんだ？

「ヒョン…、」

『なんだよ』

「新しいオモチャを与えられた犬じゃないんだから、説明聞くまで待ってくださいよ」

『うるせぇ、誰が犬だ』

もー、うるさいなあこのヒョンは。なんてぐちぐちとセフンは言う。コイツ…！！なんて、思ったけど、じゃあ始めますよ？って無理矢理に話を始める。

「前に、この世界には三種類の人間がいるって教えたの覚えてますか？」

『ああ、確か、普通の人間とちょっと能力が使える人間、それから、特殊能力が使える人間だっけ？』

「めちゃくちゃざっくりしてますけど、まあいいでしょう」

『いや誰お前』

セフン先生です。なんて澄まし顔。

「このライトセーバーを使うことができるのは、ヒョンの言う少し能力が使える人たち、つまりは‘ポコ’と位置付けられる人と、僕たちのような特殊能力が使える人間、いわゆる‘コマンド’と呼ばれる人だけです」

『あー、そうそう。確かそんな名前があったっけ』

「ちゃんと覚えてくださいよ？それで、ここからが大事なんですが、普通の人間‘ソリタミント’とポコの違いはなんだと思いますか？」

『流れ的にはライトセーバーを使えるか使えないかとか？』

「はい、正解です！ポコが使えるのは、いわゆる基礎能力と言われるもの。まあ、見せたほうが早いですね」

セフンは俺に渡したものと同じものをポケットから取り出した。そしてわかりやすく俺の目の前に手を持ってくる。と、ブンなんて光の刃が現れた。

『うわ、すげ、どうやって出したの！？ボタンもないのに！』

「ふふ、ボタンなんてないですよ。このライトセーバーは、その人が持つ基礎能力を刃に変えるんです」

『へえ、すげえな』

「でしょ？ヒョンも訓練すれば出来ますよ」

『ふーん？』

「イメージするんです、力がライトセーバーに流れるのを」

『ちょっとやってみっか』

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