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「これならきっとテソムだって気付かないわ」
『それは…、そうなんでしょうけど…！！』
「もたもたしてる暇はないの。出来るだけ、あいつらと接触がないように行くわよ。声でバレるかもしれないし、なにでわかっちゃうかなんてわからないから注意しなさいよ？」
『…わかりました』
ヌナのもっともすぎるその言葉に僕はただ頷くしかなかった。それから、メンバーが先に機内に消えて行ったのを見送って、僕とヌナも機内へと進んでいく。
『オンニ、近いってどれくらい近いんですか？』
「…前と隣」
『…え？』
「こんにちは！チケット拝見します」
「あ、ども」
キャビンアテンダントさんに声をかけられ、僕らはチケットを渡す。
「そのまま前にお進みください」
にこっと微笑まれ、差し出されたチケット。それをぎこちなく受け取って、座席へと足を進めた。ヌナの後ろに隠れるようにして、歩いていく。と、徐々に大きくなってくるメンバーの声。
ああ、今なら飛行機に乗らなくても中国まで飛んで行けそうだ。行かないけど。
「A、ここよ」
『…！？』
突然呼ばれた本名に、思わず固まりそうになった。固まらなかったのはスンリンヌナの睨みが即座に飛んできたから。
「奥、行って」
小声でボソボソと話すヌナ。ちらりと隣の座席を盗み見れば、眠たそうなジョンインと、ぽちぽちと携帯を触るセフナが座っていた。
押し込まれるようにして座席に座ると、隣でヌナが携帯を取り出すとなにやら文字を打ち始める。
「ん」
そんな短い言葉とともに携帯を差し出してきたヌナ。早く受け取れと目で殺されそうなので素早くそれに目を通す。
‘カイとセフンならなんとかなりそうね。だけど、油断は出来ないから気をつけなさい。それから、飛行機が動き出したら寝ること。っていうか寝ろ’
アドバイスなのか、命令なのか、よくわからない文面に、こくんと頷いて、ヌナに携帯を返した。
なんでこんなにヒヤヒヤしながら移動しなきゃいけないんだ、とか、降りたあとはどうやって合流するんだろう、とか、思うことはたくさんあるけど、なにも言わないでおいた。
1秒でも早く、中国についてください。
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YuMiN(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2016年9月3日 3時) (
レス) id: 54a7b44e79 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - 続きが気になってます。早く読みたいっ!! (2016年8月19日 21時) (携帯から) (レス) id: e293f064e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ☆(プロフ) - こんばんわ！すごく続きがきになってます！更新楽しみにしてます！ (2016年6月1日 23時) (レス) id: 47151e5a8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - まだまだ、続きが読みたいペンです！更新ファイティン☆彡 (2016年2月13日 11時) (レス) id: 4e49b3f959 (このIDを非表示/違反報告)
g - 続きめっっちゃ気になります！！更新頑張ってください！！ (2015年12月27日 20時) (レス) id: a80fd3516f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穂高
| 作成日時：2015年3月12日 7時
