We are 254 ページ12
「よし、降りな」
『はーい』
スンリンヌナの可愛らしい軽自動車のドアを開き、カツンとパステルピンクのパンプスで地に足をつけた。
それにしてもこのパンプス…、何センチあるのいったい。
下手したらヘラムの時より大きいかもしれない。そしてかなり歩きにくい。カクカクする足でなんとかスーツケースを降ろすとそれを引っ張って歩く。
黒い目立たないスーツケース。
すごい用心してるなあ。思うのはそんな他人行儀なこと。ふわふわとなびく髪からはすごくいい匂いがする。フローラルみたいな、なんていうかよくわかんないけど。香水でもふってあるのかな。
自分が女なんだって、いやでも感じさせられる。
と、思ったけど、今回は楽しんじゃおーっと！！！
普段滅多に出来ない女装だし。いや、女装っていうのもなんかおかしいけど。これが標準なはずだけど。まあね！いいよね！
女子トイレに入ってもいいかな！
いいよね？いいよね！？いいよね！！！
「…ちょっと、あんたものすごく顔がうるさいんだけど」
『…え？』
「普段まれに見ないほどのテンションの上がりようだったから声かけないでおこうと思ったんだけど、無理だった」
『…まあ、久々の女ですよ。察してくださいよ』
「そうね。それより、あんた最近大丈夫なの？顔色も優れないようだけど。そういえば今、女の事情の期間じゃなかった？」
『あー、大丈夫ですよ。僕よりメンバーのことの方が心配してあげてください』
「メンバー？どうして？」
『僕は、僕には、秘密があるじゃないですか。宇宙人だっていう、ほかのメンバーとは違う秘密が』
「宇宙人って例え下手くそね」
『そこはまあ流して聞いてくださいよ。僕には秘密があるから、スンリンヌナも、もちろんテソムヒョンも、僕のこと、他のメンバーより気にかけてくれてますよね』
自意識過剰、とかじゃなくて。
それはやっぱり無意識のうちというか、潜在意識に組み込まれてるというか、やっぱり僕は女だから。どことなくスンリンヌナもテソムヒョンも僕に甘い。
「…それは、否定しないわ。だって、どれだけ男装しようがあなたは女なんだから。無理はしてほしくないに決まってるでしょ？」
『僕は、本当に恵まれてますね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YuMiN(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2016年9月3日 3時) (
レス) id: 54a7b44e79 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - 続きが気になってます。早く読みたいっ!! (2016年8月19日 21時) (携帯から) (レス) id: e293f064e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ☆(プロフ) - こんばんわ！すごく続きがきになってます！更新楽しみにしてます！ (2016年6月1日 23時) (レス) id: 47151e5a8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - まだまだ、続きが読みたいペンです！更新ファイティン☆彡 (2016年2月13日 11時) (レス) id: 4e49b3f959 (このIDを非表示/違反報告)
g - 続きめっっちゃ気になります！！更新頑張ってください！！ (2015年12月27日 20時) (レス) id: a80fd3516f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：穂高
| 作成日時：2015年3月12日 7時
