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【No.5】 ページ6
旅人はマントのフードを被り、口元を黒いバンダナで覆っている為顔が見えないし、
服装は男性の物だが、身体のラインは細く、
女性の様な身体付きをしているのでこの旅人の性別すらも分からないが、
フードから少し見える濃い紫色の髪が俺を懐かしい気持ちにした。
何の証拠も確証も無いが、俺はこの旅人の事を知っている気がする。
それはもうずっとずっと前から…。
そんな事を思いながら、俺は旅人に近づき声を掛けた。
取り敢えず、民達を助けてくれた事に対しての礼を言ってから
何故砦の外に居るのか聞いてみると、
旅人は、相棒であるキラーパンサーが砦の中に入れないからだと言った。
俺と旅人は、その後も他愛のない会話をしていた。
暫くすると砦の中から民達の喜ぶ声が聞こえて来た。
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年6月17日 20時
