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【No.3】 ページ4
砦の中に入り、民達の間を通り抜けて辿り着いた先には、
嘗て、俺がまだ旅人になる前…。
金色の髪に琥珀色の瞳を持った、賢く、頭の切れる幼馴染の男と、
紫色の髪に翡翠色の瞳を持った、剣術と体術に優れた幼馴染の男と、
共に剣術、体術の訓練を受け、魔術、軍術の勉強をしていた頃、
この2人の幼馴染兼親友とは別にもう1人幼馴染兼親友が居た。
常に民達を気遣い、優しく、美しかった彼女。
でも、何処か少し抜けていて
私にとっては世話の焼ける妹の様な存在だった親友…。
今俺の目の前に居る俺達人類最後の希望である勇者様は
私の親友である彼女に良く似た容姿を持つ男性だった。
嘗ての親友に良く似た容姿を持つ勇者様を見ているうちに
俺は無意識に『エレノアちゃん』と口に出してしまった。
その呟きを少し遅れて俺の隣にやって来たグレイグ将軍に聞かれたらしく、
彼が私の呟きに対して大変驚き、混乱しているのを見て、
俺はあぁ、やらかしたな…と思った。
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作者名:蜜柑 | 作成日時:2018年6月17日 20時