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「いただきま〜す。」

「いただきます。」

お弁当を開けて、箸を取る。

「あ、奏舞君のお弁当美味しそう。」

色とりどりで、栄養バランスとかも考えられてる。

「ありがとうございます!先輩のも上手ですよ。」

へへ、と照れ笑い……可愛い。

お礼を述べ、相手も褒めるなんて。いい子に育ったね、先輩嬉しいよ……!

なんて、それは置いといて。

「ねぇ、ちょっとおかず交換しない?」

一緒に食べてる友人はいつも菓子パンだったから、前世から憧れだったんだよね!

「え!?い、いいんですか?」

「もちろん!」

あわあわしてる。

そんなに動揺することかな?もしかして、私と同じで憧れだった、みたいな?

「どれがいい?」

お弁当がしっかり見えるように、奏舞君が使ってる机に移動させる。

「えっと、……卵焼きですかね。」

卵焼き好きなんだ。可愛い。

……私、さっきから可愛いばっかり言ってる。

でも、可愛いからしょうがないよね。

「じゃぁ、私は……う〜ん、どうしよう?」

全部美味しそうで、悩んでしまう。

あ、そうだ!

「ねぇ、奏舞君のおすすめはどれ?」

作った人が一番分かるよね!

「え……っと、そうですね。だいがくいもがうまく作れたかなぁ、と思います。」

だいがくいも!もちろん大好きだよ。食べ物の好き嫌いはあんまりないけど。

「じゃぁ、貰っていい?」

「勿論です!」

そんなに首を縦に振って……可愛いなぁ。あ、また可愛いって言っちゃった。

だいがくいもを口に運ぶ。

ん!?

「美味しい!」

え、これ本当に美味しい……。すごい。

「ありがとうございます!先輩の卵焼きもすごくおいしいです……!」

「あ、ありがとう……!」

……褒められるのって、なれない……。


「奏舞君はきっと、いいお婿さんになるね〜。」

「そ、そうですか?」

奏舞君は恥ずかしそうに手で口元を隠す。

本当に可愛い。弟みたい。

こんな子は年下のお姉さんの心をくすぐるんだもん。溺愛されちゃうよ。

「で、結婚式には招待してね〜。」

「え、」

奏舞君は困惑したような表情を浮かべてる。

え?何、どうしたの?

考え込むようにして顔を俯かせてしまっている。

「……分かりました。」

かと思ったら顔を上げ、何かを決心した顔してる。

え、本当にどうしたの?

「僕、頑張りますから。」

「……?うん、頑張って?」

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*柑橘類*@馬鹿同盟(プロフ) - 鈴白らむねのサブさん» あんがと((( (2021年9月6日 11時) (レス) id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴白らむねのサブ - すこ。 (2021年9月5日 12時) (レス) id: 9cd855a560 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*柑橘類* | 作者ホームページ:(・・)←  
作成日時:2021年9月5日 11時

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