66 ページ28
体育大会が終わって初めての学校
決心はしたものの、やはり慎太郎と会うとなると身構えている自分がいる
『どうしよ、、、』
電車の中、1人で呟く
今日はlove trainとかそんなことを言っている場合ではなくて、正直2週間会っていない大我くんのことも頭になかった
それくらい余裕がない、
再びため息をついたその時、
誰かにおでこを突かれる
「Aちゃん、久しぶり」
2週間ぶりの声
ずっと聞きたかった声
その声は悩みを一瞬で吹き飛ばす
『大我くん、、、おはよう！ずっと会いたかったの！！！』
募らせすぎた想いは突然溢れ出す
本人の意思なんて関係なしに。
「Aちゃん、、？なーに、そんなに俺に会いたかった？笑」
大我くんはいつも本気にしてくれない
少しも動揺しない彼に少し悔しさを覚えたり、
『っていうのは嘘、、。別に北斗くんに会えたしいいもん、2週間1人だったけど思ったより寂しくなかった、』
大我くんのことになると、ここまでも自分が自分じゃなくなるのか
自分が嫌いな自分に染まっていきそうだ
ウザい女代表じゃん。。。
「天邪鬼？可愛い」
目の前にいる彼が発した言葉は思いもよらない言葉だった
「素直じゃないよねAちゃん。寂しかったんでしょ？」
『違うもん。大我くんいじわる、、』
うそ、全て大我くんの言う通り
「Aちゃんってなんか妹みたい笑 だからもっと甘えていいのにー」
ねえ大我くん、そんな笑顔で言われちゃ何も言えない。
なんでみんな"妹"って言うの、
家族じゃ恋愛対象になれないよ
『なにそれ、笑 じゃあ大我くんは私のお兄ちゃん？』
「そうなるね！」
『うーん、やっぱ嫌！』
大我くんのことは諦めたくないから
「え、なんでー。軽く傷つく」
『なんでだろうね、秘密！』
そう言うと、大我くんは頬を膨らませて軽く睨んでくる
その表情も愛おしい
大我くんとくだらない話をしている時間が愛おしい
「、、ってもう降りないと！もうちょっといじりたかったかな〜」
たった10分間だけど
『サディスト大我くんは嫌い、、』
「甘々がいいの？笑」
電車の扉が開いて、大我くんが人に押されて降りていく
『嘘、どんな大我くんでも好き』
たくさんの人に掻き消されたその言葉は
誰にも聞こえていない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆな(プロフ) - 続きが気になって気になって仕方がありません。早く主人公ときょもが付き合わないかなと思ってしまう自分がいます。切ないです>_< 続き楽しみ待ってます。 (2020年4月23日 19時) (
レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - ちなこさん» コメントありがとうございます！その気持ち、少し分かります笑 ご意見ありがとうございます！ (2020年4月23日 9時) (レス) id: a22ab0fda4 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！！そして、少しななこちゃんと大我くんを応援してる自分もいます…慎太郎orジェシーと主人公ちゃんでもありなんじゃないかなと思えてきています！！笑笑 (2020年4月18日 6時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - 杏樹さん» こちらの方もコメントありがとうございます！嬉しいです！その件については本当にごめんなさい、ちゃんと更新しますのでしばらくお待ち下さいm(._.)m (2020年4月11日 15時) (レス) id: a22ab0fda4 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - 展開が気になりすぎます！！更新楽しみにしてます (2020年4月11日 0時) (レス) id: ed7f3b0166 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海 | 作成日時：2020年2月14日 7時
