love train (ページ10)

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『ねえななこちゃん～ななこちゃん～ななこ～』

「なーに、またなんか起きたの？笑」

めちゃめちゃ起きたよね。

今思ったら私京本さんのお弁当さわったんだよ！
ん、さすがにそれは気持ち悪いか笑

それに京本さんのお友達(？)に認識されたんだよ！

このことをななこちゃんに息を切らしながら話す

「毎日毎日凄すぎてやばいんだけど！人生の運使い果たしてるんじゃないかレベルだって～」

『それはこの先が不安になるから嫌だ～』

私小説書いちゃおっかなぁなんてトンデモ発言してるななこちゃんも、恋してるんだったなーって思うとこんな話ばっかするのどうなんだろうって時々思う。

「私に申し訳ないとか思ってたでしょ！大丈夫です～、ちゃーんと連絡、取れてるから」

私って顔に出やすいのかなぁ、、

どうやらななこちゃんはその人と幼なじみらしく、その関係が邪魔して告白とかできないらしい。

「今の距離が楽とか思っちゃうんだけどねぇ、、」

『ちょっとわかる気がする。。。』

しばらくの沈黙

「なーに話してんの！恋バナ～？笑」

破ったのは

『慎太郎くん笑男の子には関係ない話！』

「なんでー、友達に男も女もないでしょ？」

言い返す言葉がないとはこのこと

でもまだ時期じゃないっていうか、、言いたくないっていう気持ちが先走る。

「ごめんね慎太郎くん、私の恋愛相談に乗ってもらってたの！」

「そっか、」

そんな気持ちを察したのか、ななこちゃんは私をフォローしてくれた

慎太郎くんもそれ以上聞いてこない

ちょっと罪悪感もあったりする

「えっ、早坂さん彼氏いるの？！」

まじかよー、なんて言って話に入ってくる樹くん

好意むき出し過ぎて、わざとなんじゃないかとすら思えてくる

「彼氏じゃなくて、幼なじみの話！笑付き合ってないから」

ななこちゃんを切ない表情にさせた罪は重し。

「なんかごめん！俺もさ、気になってる人、いるからお互い頑張ろうな」

ななこちゃん確定じゃん、って思って思わずにやけてしまう。

隣で慎太郎くんもニヤついてるから、気付いてないのは多分ななこちゃんだけ

「樹って案外苦労しそー」

ボソッと呟く声に

『確かに』

って頷いたことは
2人の秘密