love train (ページ25)

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「あー、それなんだけどさ、幼馴染と行く約束してたんだけど、急用入ったとやらで断られたんだよね～笑」

幼馴染

その言葉を聞いて、なぜかななこが頭の中をよぎる

ななこと大我くんって似てる気がする、、、

『そっかぁー、残念だね、、、』

「その花火大会がどうかした？」

つまり彼は一緒に行く人がいないということだ

チャンスってことは頭の中で凄い理解している

でも、勇気がでない、あと一歩の。

黙って俯いていると、大我くんが口を開く

「Aちゃんは誰かと行くの？」

『まだ決まってなくて、、、』

「じゃあ決まり、一緒に行こう？」

きっと私が何を言いたいか分かったのだろう

大我くんは自分から誘ってくれた

そういうところだ。

彼のさりげない優しさが、もっと彼を好きにさせる。

『いいの、、？』

「俺が誘ったんだから、いいに決まってんじゃん！」

楽しみだね～、と笑いかけてくれる大我くん

電車を降りてからも夢じゃないかとほっぺたをつねる。

神様、こんな幸せでいいのでしょうか？

私の代わりに、誰かが不幸になっていませんか？

「ああ！おはようA～、どうだった？花火大会！」