love train (ページ19)

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優柔不断

自分でも分かっている。さまようのはしょうがないけど、決断もしなきゃいけない。

なんでこう、京本さんとなにかあった日に慎太郎ともなにかあるんだろうか。

神様はいじわるだ。

『はぁーー、、、、』

思わず大きなため息がでる

「なんか元気ないけど大丈夫？話聞こうか？」

朝、慎太郎と話してからずっとテンション低めな私を気にかけるななこ

『うーーーん、ちょっと悩み事、、。』

話したいことなんて山ほどある。

慎太郎とのことも、黙っているのがうずうずする

しかし慎太郎に、口止めされているのを思い出す

「もちろん無理に聞かないから、言いたくないなら言わなくていいよ？」

優しすぎるって罪だと思う。

いつも甘えてしまう。

『ごめんね、いつか話すからその時聞いてくれる？』

"もちろん"
そう言って微笑むななこに何度救われたことか

「あ！そんなことより、私ずーっと知りたかったことがあるんだよね」

気まずい空気を一変するように話始めるななこ

『え！なになに怖い』

「例の王子様、あ、らぶとれいんの。彼どこの高校なの？私めっちゃ会ってみたいんだよね笑」

京本さんのことか

『えっとー、たしか宝成高校だったかな、？同じ学年！』

宝成高校、という単語にななこの表情が少し動いた

「名前は、？」

『多分だけど、京本さんだと思う。彼の友達がそう呼んでたから、、』

「へぇ～！名前からして王子様だね笑」

その時私は見ていなかった。

名前を聞いた時、一瞬ななこの表情が曇ったことを。