検索窓
今日:3 hit、昨日:33 hit、合計:185,642 hit

ページ18

裕サイド





たぁの言葉には驚いた。



やっぱりまだ理解出来てなかったんや…



そう思って、この前ヤスたちが説明してたみたいに、
もう一度わかりやすく伝えたんやけど、
痛くはないけど動かせないという状況がたぁには難しいみたいやった。



オレでも 赤ちゃんみたい、なんて言われて悔しいと思ったんや、
すばるはもっとなはず。


すばるの方を見たら、
食べ途中やったのにスプーンを置いて、
うつむいてた。


その表情は前髪に隠れてよく見えなかった…



丸「みんな食べ終わりましたかぁ…って、すばるくん?どうした?どっか痛い?」



見回りに来てくれた丸がすばるの異変に気づいて声かけてくれたけど、
本人は無視で、ただ震える小さい声で
“カーテン閉めて”って呟いただけやった。



心配そうにする丸に、オレが代わりにいきさつを説明すると、
丸は寂しそうにすばるのベッドのほう見て
“そうだったんや” って呟いた。



裕「オレがすばると話するから、
たぁとどっくん連れて行ってくれへん?
その方が話しやすいと思うから…」


丸「任せてええの?」


裕「うん、もちろん!
すばるの親友やから、大丈夫!」



そう力強く言ったら、
“わかった!任せる!”って頭を撫でてくれた。



丸「丸ちゃんプレイルームで絵本読むけど、来る人〜?」


忠「はぁい!はぁいー!」


亮「オレも行くー!」


丸「よぅし!ふたりもいっしょにしゅっぱーつ!」



丸はいつもみたいに元気にふたりを連れて出ていってくれて、
残されたのはオレとすばるだけ。


賑やかやったふたりがいなくなったら、
部屋には静かなすばるの泣き声が響いてた。



裕「…すばる?そっち、入ってええ?」


す「…グスッ」


裕「なんも言わんのやったら入るでー?」



カーテンをそっと開いてすばるを見ると、
数分前にはあった笑顔は完全に消えて、
目を赤くしてぼろぼろ涙をこぼしてた。



.

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (114 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
649人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rh?(プロフ) - すみません今ってリクエスト募集されてないですか?この小説今1番好きなんです、、、(T-T) (2018年1月20日 23時) (レス) id: 6ded627432 (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - 花音さん» なんとも嬉しいお言葉ありがとうございます!!ちゃんと更新できるように頑張ります(^^) (2018年1月16日 14時) (レス) id: 7c61799e2e (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - ユキさん» よかった(^^)ありがとうございます!お願いします(^^) (2018年1月16日 14時) (レス) id: 7c61799e2e (このIDを非表示/違反報告)
花音 - すごい面白いです!大変だと思いますが更新頑張ってください!! (2018年1月13日 18時) (レス) id: bc4267d0c9 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 間違えてないですよ〜(*'▽')また機会があればリクエストさせていただきます! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 25f4ed2bde (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みの | 作成日時:2017年11月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。