＊ ページ32
丸山サイド
丸「いつまで意地張っとるん？
今日のご飯は、亮ちゃんの食べれるもんばっかやん」
亮「…いらないもん」
丸「いらなくないですー。
食べなお片し出来へんよ？
それとも体調悪いん？」
依然ベッドでゴロゴロしながら駄々をこねる亮ちゃんの手を引いて、
無理やり座らせようとしたとき、
不機嫌MAXの亮ちゃんは
僕の手を振り払い、
その勢いで自分のテーブルにあったご飯の乗ってるお盆に手をかけ、
勢いよくテーブルから押し出した。
ガシャーーーンッ!!
一瞬で静かになる室内。
床には無残にも逆さまなってるお皿やぐちゃぐちゃになったご飯たち。
丸「亮っ！！」
亮「……っ!」
僕の大声にびっくりした部屋のみんなが、
パッと振り向き、心配そうに見つめてるけど
亮ちゃんはうつむいて動かない。
丸「……やっていいことと悪いこと、わかるやんな？」
亮「…」
丸「なんとかいいや！！
やりたい放題やるのもいい加減にしい！
ご飯を床に落とすのはやっていいことなん？」
亮「…ﾋｯｸ…ｸﾞｽﾝｯ…」
僕がここまで声をあげると思ってなかったんか
いつも口達者な亮ちゃんのはずが、
すぐに肩を震わせて泣き出した。
けど、イタズラにも限度ってもんがある。
食べ物を粗末にすることはいけないことって
いつも口うるさく言ってたから
亮ちゃんやって怒られることはわかってたはず。
考えることもできず、
自分の感情をコントロール出来んかったんやろうな…
僕が怒ってもただ泣くだけで、
亮ちゃんは謝ろうとしないから
甘やかしたりしないで泣いてる亮ちゃんを無視して食べ物を片付けて食器をまとめた。
丸「勝手に泣いてなさい。
そんなにいらんのやったらもう亮ちゃんのご飯はないからな。」
本格的声を出して泣き出してる亮ちゃんを置いて、部屋を出た。
僕だって怒りたくて起こってるわけやないねん。
ご飯だって、もうないとは言ったものの、
食べさせないわけにはいかないから、
ちょっと大袈裟に言うただけ。
亮ちゃんがほんまは反省しとるってことは
反論してこないのを見てわかってたし
あの状況で亮ちゃんがすぐにごめんなさいを言える子じゃないのもわかってる。
だから様子をみて、章ちゃんに助け船をお願いしようかな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 558人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴぴ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年9月9日 23時) (
レス) id: 314cdec72a (このIDを非表示/違反報告)
有瀬(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました！これからも楽しみにしてます！！ (2017年9月8日 0時) (レス) id: 8ff9ded8cb (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - 真帆さん» ありがとうございます！コメント嬉しいです！ (2017年9月3日 20時) (レス) id: 7c61799e2e (このIDを非表示/違反報告)
真帆 - 次も楽しみにしてます！ (2017年9月3日 1時) (レス) id: 0b9980496e (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - れもねーどさん» わー！ありがとうございます(*^^*) かわいい亮ちゃん書けてわたしも嬉しいです！笑 (2017年8月23日 6時) (レス) id: 7c61799e2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みの | 作成日時：2017年7月12日 0時
