関西ガールの日常。６

▽ ページ43

駿佑side


急に呼ばれて､大急ぎで駆けつける｡

だって､明日にはなぁ？
那須ん家→廉くん家やで？

……いや､嫉妬とかしてない！！(大声)


駿佑「光希〜？どうしたん？｣

姫「しゅ､しゅん〜〜〜！！！｣


部屋入った瞬間､抱き付かれたんやけど…

珍しい､絶対に普段はこんなことせぇへんのに｡
どうせ､また｢弟達と離れたくない〜｣とか言うんやろ？


姫「駿佑……｣


…？なんか､黙ったんやけど｡
てか待って､これまさか…泣いてる？


駿佑「光希？｣

姫「…っ､ん？｣


いや､思いっきり泣いてるやん！


姫「だって､そんな､さぁ…なにもウチやのうても…｣


と言いながら､ぎゅうぅぅ､と言う効果音が
聞こえそうなほど抱き付いて来る｡

そう思えば､俺らが小６の時もこんなことあったなぁ…
丈くんに光希が抱き付いて｡

そんとき､丈くんは…


駿佑「ツラいな､分かるで｡｣


共感しながら､背中を撫でてた｡

…うん､落ち着いたなぁ｡
背中の動きも安定して､すぅすぅと寝息が……寝息！？


駿佑「おい､寝た？｣

姫「ん…｣


寝てるやん､思いっきり(倒置法)

てか､この体勢で寝られても…姫抱きか？姫だけに｡


駿佑「んっ…しょっと｡｣


仕方なく､お姫様抱っこで運ぶ｡

コイツ､軽いけどさ､いくらなんでもツラいわ｡
なんで無駄に広いんこの部屋｡腰に来る｡


姫「…っ､うっ､ぅ〜〜｣


泣いてる泣いてる泣いてる！？！？


駿佑「よしよし｡｣


もう､幼馴染みやけど分からんことは分からんねん！


姫「…今日､泊まって｡絶対｡｣

駿佑「うんうん､ええで｡｣

姫「年上だからか知やんけど､態度悪いし｡｣

駿佑「うん｡｣

姫「金持ちで､化粧したら美人やし｡｣

駿佑「うん｡｣

姫「頭は普通､運動神経も普通｡｣

駿佑「うん｡｣

姫「ダンスはウチより下手｡｣

駿佑「お前とは歴が違う｡｣

姫「あんまりにも典型的な｢嫌われる紅一点｣すぎて…｣

駿佑「うん｡｣

姫「周りの紅一点とは設定被らんようにしてたのに｡｣

駿佑「泣きながら裏事情をぶっ混むな？｣

姫「あぁ､もう…｣


ずーっと頭ぽんぽんしてたけど､やっぱ美少女よな｡
可愛いわ｡

しかも､また寝落ちしたし｡

久しぶりにお兄ちゃんみたいなことしたわぁ…(笑)

たまには､こう言うのも悪く無いな？


☆.*°.*°.*°.*°.*°.*°.*°

リクエスト｢お兄ちゃんっぽいみっちー｣でした！

壱条､イライラしません？
個人的にはすっごい嫌いです…(※自分で作りました)

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