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さん ページ3
…
ある移動教室の時間。
授業が始まる直前に私はとんでもないことを思い出した。
「…先生、すみません…教科書を取りに行ってもいいですか…」
ああ。私は何てバカなんだ。
授業なのに教科書を忘れるなんて。
そんなことを考えながら、廊下を歩く。
すると、後ろから声をかけられた。
大「Aちゃーん。」
「…え、お、大倉くんっ？
大倉くんも忘れ物？」
『おんっ、まあねー』って言いながら、
小走りで私の隣にくる大倉くん。
·
教室について、教科書を机の中から取り出す。
「よしっ。大倉くん、行こ。」
教室を出ようとしたら、大倉くんが腕を掴んできた。
「…わっ…！」
バランスを崩して、大倉くんの胸にダイブ。
すぐに離れようとしたら、大倉くんは力強く私を抱きしめた。
「ちょっ…、大倉くんっ」
大「…なぁ、Aちゃん…？」
やっと離れたと思ったら、大倉くんは切ない顔をしていた。
大「Aちゃん、噂のこと…知ってる…？」
「え…」
大倉くんも噂のこと、知ってたんだ…
大「…俺な、もう知ってると思うけど、
·
·
·
Aちゃんのこと、好きやねん。」
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作者名：おもち | 作成日時：2017年9月17日 13時
