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「ん・・・・・」
「ここは・・・」
あ・・、そっか。
先輩が運んでくれたんだっけ。
ガラ―
大「あ、目覚めた?」
「あ・・はい」
大「よかったわ〜。食堂で倒れてたんやで」
はい、お水って私にわたしながら先輩は心配そうに言ってくれた。
「あの、運んでくださってありがとうございました」
大「あ、いえいえ。それよりさ、足の青あざと擦り傷どうしたん?」
「・・・・!」サッ
大「あ、なんかごめんな」
言えない。先輩と話したら、クラスメートにやられたなんて・・。
大「事情はわからんけど、なんかあったら俺にいいや?」二コ
いえない・・・。
男は頼れない。頼らない。信じられない。
何かを言ったところで、いつかは信頼を裏切られる。
男は、みんなそういう生き物なんだ。
大「俺は、小倉の味方やで」
この人は・・。
どうしてそんな無神経なことを言えるのだろう・・。
私を、どこまで惨めな思いにさせる気?
大「今日残したカレー明日、食べよう「ないで・・!」
大「え?」
「どうせ、裏切るくせにそんな無神経なこと言わないで!!」
「俺に言って。頼って。信じて。だけど、最後には裏切られる!
もう、こんな惨めな思いはしたくないの!この痣だって・・・!」
大「・・・・っ」
「あなたと話しただけで、クラスの人にいじめられる!」
大「は・・・?」
「もう、男の人も周りの人も信じられない・・・!」
「あの時・・、カレーを一緒に食べなければこんなことにはならなかった・・・」
大「・・・・っ」
私は、涙でぐちゃぐちゃになりながら叫んだ。
自分でも、何を言ってるのかわからないほど・・。
ぎゅ
「・・・・・っ!」
「はなして・・・」
大「はなさへん」
「はなしてよ!」
大「はなせへん!!」
大「俺・・、お前から目がはなされへんねん」
大「それは・・、お前に恋したからやと思う・・・」
「だから・・・・っ!」
大「わかってる。過去になんかあったんやろ?
でも、俺は諦めへん。お前が俺を信じられるようになるまでまってる」
「・・・・・っ」
バカなの?
そんな日は、一生こないのに・・・。
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って、その時はそう思ってた。
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作者名:∞たちエイト∞ | 作成日時:2016年8月2日 16時