月に光るペンダント [Fuma.K] ー3ー (ページ37)

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ペンダントページ37

勝利くんとの電話が終わって、みんなが居る場所に戻った。

父「おっ！勝利くん何だって？」

階段を降りて早々、勝利くんの返事を確かめる父。

「ん？勝利くんね、すぐ帰ってくるって！」

父「お～！本当かっ！！」

「そんな事なら、すぐさま帰るよって言ってたよ？笑」

父「何てイイ子なんだ……」

と、頭を抱えた。

「お、お父さん？」

頭を抱えてるお父さんに話し掛けても、

ブツブツと独り言のように小さく自分にしか聞こえないように話してる。

「な、何言ってるの？」

すると、肩に手が

母「ほっときなさい」

「え、ほっといていいの！？」

母「お父さん、急に変になることがあるのよ」

「そうなの？」

母「えぇ。だから、そうゆう時は、ほっとくのが正解なのよ。」

それを言って、厨房の中に去っていく母。

「そうなんだ。」

頭を抱えてる、お父さんを横目で無視して、お店を片付けようとしたとき、

ｺﾞﾝｯ

頭に何かをぶつけられた

「痛い！！！」

ぶつけられた、部分を手で押さえながら、

ぶつけた本人を、見ると

風磨「邪魔。」

だろうと思いましたよ。

この、鉄製タイプのオーブン皿を持って、不機嫌そうな雰囲気を出してる

コイツが犯人だと。

第一、ここに父母以外にいるの

コイツしかいないし。

「邪魔って、後ろ通れば行けるじゃん！」

風磨「あいにく、俺は真っ直ぐにしか行けない人なので」

今の現状、

レジ前で頭を抱えてる父。

の横に居る自分。

そして、自分の前に立ちはだかるコイツ。

だから厨房に行けないと、ほざくコイツ。

いやいや！完全に後ろを通れば確実に厨房に行ける。

厨房だってそんなに、入口が小さい訳じゃないんだから。