月に光るペンダント [Fuma.K] ー3ー (ページ33)

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ペンダントページ33

「今日の晩ご飯は何かなぁ～」

学校の帰り道。

最近、勝利くんとは一緒に帰ってない。

勝利くんは、私と違って、勉強熱心だから、学校が終わったら、図書室で勉強。

それに比べて、私は……

「オムライスかなぁ～？それともハンバーグ？」

食い意地が張っている。

「アイツが言ってた通り、やっぱ食い意地張ってるよね…」

あのあと朝食を食べてたんだけど、

私の横にアイツがいて、いっぱい食べれなかった…

いつもなら、いっぱい食べるのにっ！！！

「それに、学校に行くとき」

『行ってきまーす』

って、玄関で靴を履きおえて、家を出ようとしたとき

風磨『おい、食い意地』

『食い意地って呼ばないで！』

風磨『食い意地は、食い意地だろ』

『うるさいな！あのね！私には、ちゃんと名前が…』

風磨『A』

『っへ…』

いきなり、名前で呼ばれて、驚いた。

風磨『っへ…ってなんだよ』

『だ、だっていきなり名前で、よ、呼ぶから…』

何か、恥ずかしくて、俯いた。

風磨『これ』

って、言われたから、上を向くと、

何かを持って、腕だけを伸ばして私に渡してきた

『な、何これ』

風磨『何って見たらわかんだろ。弁当だよ弁当。』

『作ってくれたの？』

風磨『おう』

『あ、ありがと…』

作ってもらった、お弁当が入った袋を見つめて言った。

風磨『まっ、失敗したやつしかいれてねぇけどな』

『え…』

う、嘘

ちょっとショック…

風磨『ぷはっ、失敗したやつ何かいれるわけねぇだろ』

って頭をクシャクシャってされた。