Dとネコ (ページ36)

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C.35 ページ36

警察が家に上がって、テソンに事情を聞きだした。

『ここで起きたら男がいたってことですか？』

『そうです。それで、金をくれと言って、ナイフを取り出しました。』

『危害は加えられなかったんですね？』

『そうです。ここには通帳ないから、持って来てもらうと話したら大人しくなりました。』

『さっき廊下で男がネコを追いかけていたのは？』

『この子が顔を引っ掻いて怒らせたんです。そのまま逃げて廊下へ。』

『なるほど。ところで、スマホをネコに取られてしまってこちらの部屋に窓から入って言ったという通報があったのですが、、』

『ああ！それでおまわりさん来てくれたんですね。ありがとうございます。』

電話をし始めた女の人は、ちゃんと警察に連絡してくれていたんだ。よかった。

『とりあえず、ここでの一連の動きは把握できました。
犯行動機や侵入手段などはまた署へ行ってから、容疑者にも事情をお伺いしたいと思います。
署まで同行願えますか？』

『ヒョーン！どうしますかー？』

『行くしかないだろー！終わったら連絡しろー』

『はーい』

本格的にネコになってきたみたい。
とっても眠い。

(いってらっしゃい！寝て待ってる～)

普通に考えて、ネコが公的なところに行けそうもない。

『本当に大丈夫？ヒョンと一緒にいたらどう？』

(大丈夫～動いて疲れちゃったから大人しくしてます)

『気をつけてね！』

(はい！いってらっしゃい！)

『いってきまーす！』