お団子頭のメイクさん (ページ6)

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6　ほんの後悔ページ6

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「ドヨンさん」

半ば軟禁に近い一日の練習を終え、部屋を出るとどこからか声を掛けられる。

右を向くとあのメイクさんがいた。

「電球の件本当に申し訳ありませんでしたっ」

彼女は、お疲れ様ですと一呼吸置いた後、すごい頭を下げてそう言った。

けどいくら考えても謝られることなんて彼女はしてないからアタフタしてしまう。

「え、あの」

「しかもすぐ戻るとか言っておいて、全部片づけをドヨンさんに…」

「…あ、そんなこと？」

あの後片づけは以外と早く終わって、次に来たジャニヒョンの活躍により電球は無事付けることが出来た。

そもそも彼女が謝る必要は何もない。

手当に時間がかかることくらい分かっていたし、戻ってきた頃にはもう練習が始まっていて中に入れなかったんだろう。
とオレの中では完結していたし、特に何の問題もなかった。

気がかりだったことと言えば、彼女の怪我くらい。

「ほんとに、ほんっとに大丈夫ですから謝らないでください」

彼女が申し訳なさそうに謝ってオレが大丈夫だと言って、を何度か繰り返して

ようやく少し落ちついた時、遠くからオレを呼ぶ声が聞こえる。

「すみません引き留めてしまって、お疲れさまでした！」

慌ててまたお辞儀をするメイクさんに、最後にもう一度気にしないでと伝えてみんなの所に行った。

………

帰路の途中、外を眺めているとお団子頭の子が目に留まった。

…怪我の状態聞けばよかった。

ほんの少し後悔しながら車に揺られた。

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