一匹狼男子にご注意あれ。 【 ∞ 紫 】

17.うざい ページ24

「よろしくね」

「おん、よろしく〜」

そう言って安田くんと大倉くんが教室へ戻った。

「何か可愛かったなぁ♪」

と、安田くんのこと思い出していると誰かに呼ばれた。

.

「あっ渋くんっ!」

「よっ」

大好きな渋くんがいた。

「ヒナ呼んでくれへん?」

「え、いいけど…」

なぁーんだ。信五を呼びに来ただけか。

ちょっと期待していた自分がばかだった///
.

「信五ぉー?渋くん呼んでる」

「…おん」

暗っ!周りの女子がきゃーきゃー言っている。

まぁ、普段あんましゃべんないからね。

「あーきたっヒナ、こっちや」

「すばる、久しぶりやん」

うぉっ!渋くんと普通に話してる〜。

.

「二人、仲いいね＾＾」

「ほんまぁ?」

渋くんが聞いてくる。

「////」

「あっ信五照れてるっ」

「うっさいわ!////」

「ぶはっヒナ、神やろ〜神!!」

こんなに仲良くなってしまった私たち。

.

杏菜がやってきた。

「Aっ?」

「ん?なぁに?」

「…うざい」

―ﾊﾞﾝｯ

「Aっ!!?」

かすかに聞こえた声。

でも、それが誰なのかわからないまま、私は意識を手放した。

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