呪霊祓いに来ただけだから、疑わないでもらいたい

沖矢side ページ8

俺は赤井秀一

色々あって今は沖矢昴として暮らしているがな


ﾋﾟﾝﾎﾟーﾝ


すると急にチャイムが鳴った

セールスかと思い、見てみるとサングラスをかけている一人の女性がいた

…セールスではなさそうだな

ｶﾞﾁｬ

沖「はい？何か御用でしょうか？」

そう言うと笑顔で頭を少し下げる女性

っ！！

一瞬だが冷たい、殺気のこもった目でこちらを見た女性

美しいエメラルドグリーンの目だが、こんな鋭い、冷たい目は裏社会にしばらくいないと出来ないと思う



『お忙しい中すみません。向かいに越してきた神来社です。ご挨拶に来ました』

神来社さんか
名前は言わないのか…？

名前が言えない理由でもあるのか？

これは少し探ったほうがいいかもしれないな



沖「あぁ、そうでしたか。すみませんね。最近よく来るセールスかと思いまして」

『は、はあ〜……』

沖「あ、申し遅れました。僕は沖矢昴といいます」

『あ、よろしくお願いします。これ、つまらない物ですが』

沖「わざわざありがとうございます」

『失礼ですが…工藤さんじゃないんですか？』

沖「ああ、はい。色々ありまして、今は居候させてもらってるんですよ」

『そうなんですね』


沖「はい。所で神来社さん…お酒はお好きですか？？」

え？という顔をする神来社さん

『まぁ……人並みには、って感じですかね』


沖「ホォー…ちなみにどんなお酒を飲まれますか？」

『え？んー…ワインも飲みますけど、好きなのはジンとかラムですね。あ！こないだはベルモットとかバーボン飲みました！！』



っ…これは…クロの可能性が高いな

流石にずっと家の前で話す訳には行かないし…家の中に入るか


その時に攻撃でもされたら制圧出来るとは思うが、この人…隙が全く無い

正直、武力は俺より上かもしれないが、話すことで少しでも組織の上の方の情報を知ることが出来るかもしれない

この立ち振る舞いや、あの目から考えて…おそらく組織でも上の方の人間だろう




沖「…神来社さん、ここでは何ですから家の中で話しませんか？」

何言ってんだこいつ…みたいな顔をされた

やめてくれ←
俺だって唐突すぎると思ってるよ←←

ハッ！そういえば出来たての肉じゃががある！！(考えすぎて少しおかしくなった赤井←

沖「今なら出来たての肉じゃが食べ放題」←

しまった…！！

こんなんで組織の人間を釣ることが出来るはずがn

『行きます』←


まさかの即答←

……肉じゃがが好きなんだろうか…

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