#28(飛馬side) ページ30
28イライラする
飛馬side
古倉庫で、滝川雄亮があいつがいつも持ってる絆創膏を使っていたのを見た。
あいつは昔から星が好きで、俺が綺麗って言ったらそれからずっとあの絆創膏を使ってた。
そんなことどうでもいいはずなのに、滝川雄亮があいつの絆創膏をつけてるのが少し鬱陶しかった
無性にイライラしてアイツに当たった気がする
あの日、学園防衛部とあいつが話しているのも見た。
あいつは笑った。
小さい頃いつも見てた笑顔そのままだった。
あいつの笑顔を見たのは久しぶりで、それにもまたイライラした。
まだ、ヒーローに憧れてるとかと。
まだ、毎日のように夢に出てくるあいつとの約束
“じゃあ飛馬はギンヒーローだね”
“お星さまみたいにキラキラしてるから”
“1番じゃなくてもいいんだよ”
“私が飛馬も守ってあげる”
毎朝、いつも舌打ちしながら目が覚める
はやく忘れたい、忘れたかったのに。
飛馬「ヒーローなんていない！！！」
そう言った時に見たあいつは酷く傷ついたような顔をしていた。
飛馬「…っ、」
あいつはいつの間にかどこかへ走っていっていて、俺もいつの間にか後を追っていた。
飛馬「……な…んで泣いてんだよ」
屋上へと走ってったあいつを追いかけると下を向いて座っていた。
『な、泣いてない』
飛馬「嘘つくなよ」
すこし距離を置いて座ると急に話し始めた。
『ごめんね』
飛馬「え？」
『学園防衛部のこと、ごめんね。
私は生徒会だったのに中途半端なことして』
朝俺が言ったことを気にして謝ってるのだろうか。
飛馬「……アイツらと居たいなら別にいいよ」
『…え？』
俯いてた顔をあげ、こちらを向いた。
飛馬「それはお前が決めることで、俺が決めることじゃない。」
『飛馬はヒーロー嫌いになった？』
飛馬「……当たり前だろ、ヒーローなんていない」
『そっか、わかった』
そう言うと勢い良く立ち上がった。
『私の目標1つ増えた』
飛馬「は？」
『私、飛馬を██よ』
『飛馬を██のは皆のヒーローじゃなくて、私だから。私はヒーローじゃなくて副会長として飛馬のそばに居る』
それだけ言うと俺になにか持たせて屋上を出ていった。
俺の手にはイチゴ味の飴と「ごめんね」と書かれたメモがあった。
……………なぜか俺はあいつがなんて言ったのかずっと思い出せない。
「いけませんよ」
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來夢華 - レッツゴーザ･ハイスクールヒーローズ (5月22日 17時) (
レス) id: 748fa13fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ひだこ - 続き楽しみーーーーーーーーーーーーーー！ (5月21日 11時) (レス) @page34 id: 748fa13fe5 (このIDを非表示/違反報告)
傘を忘れた猫さん(プロフ) - ちょすさん» ありがとうございます！少しずつですが更新頑張ります！！ (2021年9月16日 20時) (レス) id: eb8d661443 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす(プロフ) - おもしろかったです！更新楽しみにしています！ (2021年9月16日 14時) (レス) id: 11629eb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
傘を忘れた猫さん(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！こちらこそこの小説を読んでいただきありがとうございます！！3人とも魅力的なキャラですよね！お気遣い頂きありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年8月30日 0時) (レス) id: eb8d661443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘を忘れた猫さん | 作成日時：2021年8月29日 13時
