#25 ページ27
#25 信じえ貰えてよかった
「ふ、副会長ぉ……」
『な、！！』
目の前で私に泣きついてきているのは森村花ちゃん
帰り道、私は森村花ちゃんがレトロ喫茶ゴンから1人急ぎ足で出てきた所を目撃した。
俯いたまま出てきたのでなにかあったのではと後を付けていたらあっという間に気づかれたってわけだ
どうすれば良いのか分からず硬直してしまう
『……え、と大丈夫？』
おろおろしながらも花ちゃんの頭を撫でると落ち着いたみたいでぽつりと話し始めてくれた。
花「……学校で女子生徒が髪を切られたって事件ありましたよね？」
『ああ、うん』
魔人の仕業の事件だ。私は下手に動けないし、ヒーローでもないから深追いはしていないけれど。
花「その犯人が……私だって疑われてて」
『えっ？』
私があまりにも驚いたからか花ちゃんが目をまん丸にしている。
花「いや、襲われた女の子たちがうちの兄が好きで…それで妹の私が疑われている、みたいな？」
『そんなことが……』
いくらなんだって妹だからって疑うなんて可哀想だと思う。
『え、でも花ちゃん犯人じゃないよね？』
花「信じてくれるんですか！？」
『うん、部活に一生懸命な様子はいつも見てたしそんなことしない子だって分かってるよ。それに……』
“滝川雄亮が好きなんだもんね？”
と言うと顔を真っ赤にさせてええ！！って叫ぶ花ちゃん
『別に照れなくてもいいのに』
花「し、し、知ってたんですか！？ 」
『見てればなんとなく分かるかな……』
そりゃそうだ、あんな乙女な顔してたらそういうことに疎いと言われてる私ですら分かる。
分かってないのなんて滝川雄亮本人くらいだろう
花「恥ずかしいですけど！！副会長さんに信じてもられて嬉しいです、なんか安心しました！」
『それはよかった』
森村花は“ありがとうございました！”とだけ言うと直ぐに走り出した。
心做しか先程より足取りが軽く見えた気がして微笑む
『………あの子がモモヒーローかな』
この時私が呟いた声は誰にも届かない。
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來夢華 - レッツゴーザ･ハイスクールヒーローズ (5月22日 17時) (
レス) id: 748fa13fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ひだこ - 続き楽しみーーーーーーーーーーーーーー！ (5月21日 11時) (レス) @page34 id: 748fa13fe5 (このIDを非表示/違反報告)
傘を忘れた猫さん(プロフ) - ちょすさん» ありがとうございます！少しずつですが更新頑張ります！！ (2021年9月16日 20時) (レス) id: eb8d661443 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす(プロフ) - おもしろかったです！更新楽しみにしています！ (2021年9月16日 14時) (レス) id: 11629eb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
傘を忘れた猫さん(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！こちらこそこの小説を読んでいただきありがとうございます！！3人とも魅力的なキャラですよね！お気遣い頂きありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年8月30日 0時) (レス) id: eb8d661443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘を忘れた猫さん | 作成日時：2021年8月29日 13時
