8.喧嘩原因*3 ページ10
「何があったの?」
そうリナリーが尋ねるとただ一言、Aはこう答えた。
「俺はうどんが好きなんだ。」
「「「……え?」」」
一瞬世界の時が止まったように感じた。
そしてしばらく続いた沈黙はリナリーのコホンッ、という咳払いで破られた。
「…で、うどんがどうかしたの?」
「そ、そうさぁ!うどんがどうかしたんさぁ?」
「まさかとは思いますけど……神田の好物って、蕎麦でしたよね…?」
アレンは恐る恐る聞いた。
…まさかって何だよ。
Aは少しむっとしたが、ため息をついて言った。
「…ユウがうどんよりも蕎麦食えって、しつこくて。ウザかった。」
間。
「もしかしてそれが…」
「喧嘩の原因なの?」
「くッだらないさぁ!!」
ラビがそう言った瞬間、Aの目がくわっと見開かれた。
「くだらねぇだと…?冗談も大概にしろよ、馬鹿ウサギ。蕎麦とうどんには天と地ほどの差がある!!!!」
ボソッ「たいして変わらないと思うんですけど…」
「あ"?なんか言ったか?」
「いえ、何も…。」しれっ
くそ…馬鹿にしやがって。ほんとイラつく。
さて、次はなんと言い返してやろうと考えていたその時、
「何、べらべら話してんだよ。」
「げ、ユウ。」
後ろには少し不機嫌そうに眉をひそめる神田がいた。
Aと同様、食堂でバイトをしている神田もエプロンをつけているのだが…
「神ッ田…そのエプロンッッ…。」
「ッ…似合ってるさぁッ…。」
突然のことに2人ともこみ上げて来る笑いを堪えることができなかった。
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めありぃぃ - 神田ユウ様ァ〜!! (2021年5月25日 0時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» はい!ありがとうございます!頑張ります! (2015年8月15日 7時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» よろしくお願いします! これからも頑張ってください! (2015年8月14日 11時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» 本当ですか?!!!いや、ほんと、なんて言ったらいいか…嬉しいです←。サキさん本当にありがとうございます!よろしければこれからも仲良くしてやってくださいw (2015年7月29日 23時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» ワタシも読んでます! 面白いです!頑張ってください! (2015年7月29日 20時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神羽 | 作成日時:2015年3月24日 0時