22:一方その頃 ページ26
コンコン、と室長室にノックの音が鳴り響く。
コムイが、はーい、どうぞ。と答えると、ガチャッとドアが開かれた。
「今帰った」
誰かが任務を終え帰ってきたようだ。
喋り方や声から察するに…
コムイは書類に目を通したまま言った。
「うん。おかえり。神田くん」
「あぁ」
コムイが察したとおり、声の主は神田だった。
長期任務のはずだったんだが…流石は神田くん。仕事が早いね。中期で戻ってきたよ。
なんだか、随分と急いだ様だね…。
コムイがそんなことを考えている間にも神田はたんたんと任務の報告をしていた。
「…以上だ。」
「ん?…あぁ、お疲れ様。」
疲れと寝不足で考え事をしながらもうたた寝をしてしまったようだ。
いけないいけない、聞き流しちゃった。
まあ、異常は無かった様で何よりだ。
…僕も疲れてるのかな。
「それじゃ、自室に戻ってゆっくり休むといいよ。神田くんも疲れただろ?」
「あぁ。」
そう言って神田はドアの方へ歩き出し、室長室を後にした。
コムイは神田の背中を見送りながらにっこりと微笑み、『おやすみ』と言った。
それから、軽く伸びをし、僕も休みたいな、などと愚痴をこぼした所、何処からともなく現れた科学班の連中が『それなら仕事してください』と口を揃えて言ったのだった。
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めありぃぃ - 神田ユウ様ァ〜!! (2021年5月25日 0時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» はい!ありがとうございます!頑張ります! (2015年8月15日 7時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» よろしくお願いします! これからも頑張ってください! (2015年8月14日 11時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» 本当ですか?!!!いや、ほんと、なんて言ったらいいか…嬉しいです←。サキさん本当にありがとうございます!よろしければこれからも仲良くしてやってくださいw (2015年7月29日 23時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» ワタシも読んでます! 面白いです!頑張ってください! (2015年7月29日 20時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神羽 | 作成日時:2015年3月24日 0時