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20:神田の部屋*1 ページ23

「いまなんて言った?」
「神田の部屋に泊まればいいじゃない?」
「…その手があったか……………」

リナリーの言う通り、普通ならば一番先に頼むはずなのは言うまでもなく、『家族』の兄である。
では、何故神田に声をかけなかったのか?
理由は簡単。すっかり忘れていたのだ。
まったく、今までの苦労は一体なんだったのだろう。

「神田ならちょうど今、長期任務の最中だからきっと部屋くらい借りたって大丈夫よ!」
「なるほど。道理で最近顔を見ないと思った」
「Aってなかなか酷いこというのね」

長期任務…か。
ならば都合が良い。
遠慮なく、ユウの部屋を借りることにしよう。

気がつけば壁にかけられている時計の針はとうにAM2:00のあたりを指していた。
もう夜も遅い。
もしかしたら明日はAKUMAやノアが攻めてくるかもしれない。新たな任務を任せられるかもしれない。
休めるときに休んでおくことがエクソシストとして最重要だろう。
それに、こんなに遅くまで、リナリーにも随分と手間をかけさせてしまった。
きっと、リナリーも疲れているだろうに…。
明日に備えてもう休もう。

「リナ。今日は悪かったな」
「別にいいのよ。これくらい」
「…ありがとう。おやすみ」
「ええ。おやすみ。A」

こうしてAはリナリーと別れ、コムイに神田の部屋の鍵をもらって部屋に向かったのだった。

*****

「はぁぁぁ…せっかくAと一緒に寝れると思ったのにさぁ…」

一方、ラビは自室に戻り、枕を抱きしめて溜め息を漏らしていた。

「もぉぉぉぉ、後少しでAとお泊りできたのn『やかましいわい!』


バキッ←ブックマンが蹴った音

ガタッ←ベッドから落ちる音

ガツンッ←床に頭を強打する音


「っ、いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


ラビがあまりにうるさかったのか、ブックマンの蹴りがラビの頭にクリーンヒットして、その衝撃でベッドから落ち、床に頭を打ち付けた。
ラビは目に涙を浮かべ、頭を両手で押さえて言った。

「何すんだっ!!こんの、パンダじじいがっ!!」
「もう一発蹴られたいのか」
「ごめんなさい。」
「まったく、お前はいつもいつも、A嬢の事になるとモノの制御も出来んのか。」
「うぅ…だってぇ………」
「だって、じゃないわい!もう遅い。早く寝んかい。」
「…(泣)」

ラビにとっては踏んだり蹴ったりな一晩だったのかもしれない…。

-Freetalk:1-→←19:部屋が見つかりました。



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設定タグ:D灰 , 神田ユウ , 兄妹   
作品ジャンル:アニメ
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めありぃぃ - 神田ユウ様ァ〜!! (2021年5月25日 0時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» はい!ありがとうございます!頑張ります! (2015年8月15日 7時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» よろしくお願いします! これからも頑張ってください! (2015年8月14日 11時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» 本当ですか?!!!いや、ほんと、なんて言ったらいいか…嬉しいです←。サキさん本当にありがとうございます!よろしければこれからも仲良くしてやってくださいw (2015年7月29日 23時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» ワタシも読んでます! 面白いです!頑張ってください! (2015年7月29日 20時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羽 | 作成日時:2015年3月24日 0時

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