18:救世主 ページ21
「いきなりこんなことしたら皆、びっくりするじゃないの」
もう、といいながらも優しく叱るリナリー。
リナリーはあんなに速く走りラビを追い抜いたにもかかわらず息一つ切らしていない。
よく見ると足元がバチバチと音を立て、少し光を帯びている。
どうやら、黒い靴(ダークブーツ)を発動させたらしい。道理で速いわけだ。
「ご、ごめんさぁ〜」
「離せよっ!!馬鹿ウサギっ」
「あぁっ、Aっ!暴れるなさ!」
「…ふんっ」
リナリーが来てくれたおかげでラビに隙ができなんとか逃げ出すことができた。
そして、Aは素早くリナリーの後ろに隠れた。
「A、大丈夫だった?」
「……あぁ」
「よかった。」
リナリーは優しく微笑んだ。
そして今度はラビの方を向いた。
「もうっ、ラビも、いくらAが可愛いからってダメよ!」
「えへっ、ごめんさっ」
ラビはペロッと舌を出してごめんのポーズをとっていた。
どうやら、全く反省していないらしい。
なんだか少し腹が立った。
まあ、いい。もう放っておく事にしよう。
「…ったく……。」
放っておくと言っても、なかなか苛立ちは抑えきれないもの。
Aはわざとらしく床を足でタンタンと蹴り、音を鳴らした。
無論、それのせいで床に少しヒビが入ってしまったことは秘密だ。…特に、コムイには。
そうこうしてるうちに、ラビにお説教を終えたリナリーがこちっちへ歩いてくることに気がついた。どうやらラビもようやく自室の方へ行ったようだった。
「はぁ…まったく、ラビも困ったものね…」
60人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めありぃぃ - 神田ユウ様ァ〜!! (2021年5月25日 0時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» はい!ありがとうございます!頑張ります! (2015年8月15日 7時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» よろしくお願いします! これからも頑張ってください! (2015年8月14日 11時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» 本当ですか?!!!いや、ほんと、なんて言ったらいいか…嬉しいです←。サキさん本当にありがとうございます!よろしければこれからも仲良くしてやってくださいw (2015年7月29日 23時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» ワタシも読んでます! 面白いです!頑張ってください! (2015年7月29日 20時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神羽 | 作成日時:2015年3月24日 0時