10:仲直り…? ページ12
「…なんだよ。いきなり。」
「俺、いいすぎた。確にうどんが好きだけど、そばも…嫌いじゃないから。」
神田は少しびっくりしていた。
正直、こんなに素直に謝ってくるとは思っていなかったのだ。
そんなに寂しそうな顔をされたらそれこそ調子が狂ってしまう。
罪悪感も感じる。そんな顔して欲しくない…。
とても自分勝手だが、そんなに謝らないで欲しかった。
「…別に、怒ってねぇよ。だから、そんな顔するな。」
「ユウ…?」
神田はAの頭をぽんぽんっと撫でた。
「お前にはそんな顔似合わねぇよ。だから、やめろ。」
本音は喉の奥に隠れてしまった。
でも、嘘もついていない。
そう神田は思っていた。
そして、
「…俺も悪かった。ごめんな。」
言えてよかった。
Aは小さく、いいよ。と言った。
ものすごく清々しい笑顔を浮かべて。
そして仲良く話しながら残りの皿洗いをした。
*****
「…あ。ねえ、リナリー?」
「なあに?アレンくん。」
「そういえば、『アレ』って結局何なんですか?」
「あ、そっだったさぁ!」
3人は食堂をさったあと、『アレ』について話に花を咲かせていた。
アレンが問いかけるとリナリーはあぁ、そのこと?と頬笑み、答えた。
「『アレ』っていうのはね、実は……『コンペイトウ』の事よ。」
「「コンペイトウ?」」
コンペイトウ:金平糖。小さく、様々な色が着色されている砂糖菓子。トゲトゲしている。光に当てるとキラキラして綺麗。
「えぇ。A、甘いものはそこまで好んでないけど、コンペイトウだけは昔から大好きでね…瓶に入れて部屋に置いておくのが可愛くていいんだって。」
Aにしては変わった趣味だなぁ。(さぁ。)
そう思った2人であった…。
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めありぃぃ - 神田ユウ様ァ〜!! (2021年5月25日 0時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» はい!ありがとうございます!頑張ります! (2015年8月15日 7時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» よろしくお願いします! これからも頑張ってください! (2015年8月14日 11時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
神羽(プロフ) - サキさん» 本当ですか?!!!いや、ほんと、なんて言ったらいいか…嬉しいです←。サキさん本当にありがとうございます!よろしければこれからも仲良くしてやってくださいw (2015年7月29日 23時) (レス) id: 3f0333f850 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 神羽さん» ワタシも読んでます! 面白いです!頑張ってください! (2015年7月29日 20時) (レス) id: a63b882efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神羽 | 作成日時:2015年3月24日 0時