涙目 ページ4
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また、突然撮影現場にやってきたA。
「今日はどないしてん」
『極激辛、食べてみたいなと思って』
「はあ！？」
準備してきた、と大きなビニール袋から、牛乳やヨーグルト、アイス等を机に並べる。
「急に！？
肉チョモハウスじゃなくてもよくない！？」
『え、ひとりでは無理やん、さすがに。
倒れたらどないしてくれるつもり！？』
Aの謎な理由をつけて、強くでてこられて、言い返せなくなるめいちゃん。可哀想に。
「いやいや、プライベートで食うもんちゃうで」
『そんなんあんな大手がだすかなあ
いくらなんでも食べれる辛さと思いますけどねえ』
「ほんまに食うの？
やめときや、知らんで」
お湯を沸かして、準備をしはじめたAと、それを手伝うめいちゃん。
なんでめいちゃんは、すんなり受け入れんねん。
「Aちゃん、ほんとに食べるの？
泣くかもよ？てか泣くよ？」
『泣いたら涙拭ってくれ』
「まあ、それはいいんだけど、」
めいちゃんの心配は他所に、どんどん準備を進め、
『ほーらほら！できましたよー！
やばそうな匂いするわ！』
テンションが高すぎるAと、
「うーわ、ほんま無理。遠くで食って」
テンションが低すぎる俺。
『よし！めいちゃん、涙拭く係よろしく！
気合い込めて！いただきます！』
めいちゃんにティッシュを押し付け、袖を捲り、気合いじゅうぶん。
その様子は可愛いけど、しようとしてることは全く可愛くない。
ひとくち食べてみれば、案外平気やんみたいな顔でこっちを見てくる。
こっからこっから、って心の中で思いながら、こちらも嫌な顔をしながら見つめる。
『…いやあ！待って待って！え！？』
予想通り少ししてから辛さが来たようで、叫びはじめた。
俺は予想が当たって、先ほどのテンションの低さはどこへやら。
テンション高めに、
「ほれみ、言うたやんけ！」
と、Aに向かってドヤ顔をしながら言う。
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
