よっぱらい ページ3
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今日はGeroさんの提案で、焼肉を食べる日。
「A〜！食ってるか〜！」
この通り、酔っ払いおじさんが完成してる。
こうなったら、めんどくさくて、なかなか帰らない。
『いっぱい食べたし、いっぱいのみましたよ〜
そろそろ帰りましょ』
「え〜、これからやろ！
2件目いこや、頼む、頼むって〜」
この調子でゴネてるけど、明日仕事やから飯食ったら帰ろなって偉そうに言うてたん覚えてないんかな。
明日のGeroさんのために、勝手にタクシーを呼び、
『Geroさん！もうタクシー呼んだから！
帰りますよ』
え〜、しゃあないなあ、ってノロノロ準備するから、タクシーにちょっと遅くなることを伝えに外へ。
席に戻れば、荷物を持って、準備万端のGeroさん。
『お会計して、行きますよ〜』
「あ、お会計はもうしてあんで。
お兄ちゃんやからなあ」
酔っ払いでも、こういうところだけはかっこいいな〜、
『え、おじさん、さすが！
ごちそうさまです！』
おじさんちゃうやろ！って、ギャアギャア騒ぎながら
タクシーに乗り込む。
酔っ払いは静かになって、私も少し疲れて外を眺める。
「怒ってんの？」
窓の外を眺める私の髪をそっと耳にかけ、
眠そうに見つめるGeroさん。
突然静かになったから、不安になったんかな、
そう考えると、おじさんが可愛く思えてきて、
『怒ってないですよ
口説こうとすんのやめてください。』
って、ちょっとちゃかしてみる。
「口説こうとしてへんわ」
私の耳を指で撫でて手を離し、安心したのか目を瞑る。
「着いたら起こしてな、」
そう言えば、Geroさんは少しの眠りについた。
これは、強制的に泊まらされるパターンかなあ、
って、また窓の外を眺めながら思う。
ー次の日ー
「ほな、行ってくるわ！ありがとうな」
『はいはい〜、どういたしまして
またご飯連れてってくださいね』
バタバタと出ていくGeroさんを送り出し、
散らかった部屋を少し片付けてあげるまでが、
いつものセット。
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
